ホテルプラザ跡地に大規模タワマンプロジェクト

【ホテルプラザ跡地にタワーマンション誕生】
大阪市北区にあった旧ホテルプラザと朝日放送の跡地に、タワーマンションが計画されている。積水ハウスがメインの事業者となり、三菱地所レジデンス、東急不動産、東京建物等5社による共同事業となる。竣工は2022年の予定。
注目すべきは計画の大きさと立地。敷地面積は約10,000平米で、総戸数は約900戸。戸数もさることながら敷地の広さが凄まじい。同じ2022年竣工で住友不動産が計画する大阪北小学校跡地・曽根崎幼稚園跡地」の複合型タワーマンションは、ホテルプラザ跡地計画と同様の約900戸で敷地面積は約6,900平米。小学校跡地よりも約3,000平米以上も広い。いかに広大な敷地であるかがわかる。
立地も優れている。JR「福島」駅まで徒歩10分弱であり、JR「大阪」駅からも直線距離で800m程度しか離れていない。JR「大阪」駅と同敷地の間には「うめきた2期エリア」があり、今後は周辺の盛り上がりが期待できる。

【大阪の「御三家」、残るはリーガロイヤルのみ】
ホテルプラザが営業を終えたのは今からさかのぼること18年前の1999年であった。1993年に「ウェスティンホテル大阪」、1997年に「ザ・リッツ・カールトン大阪」と、高級ホテルが周辺に相次いでオープンした煽りを受けての経営不振が原因だった。
ホテルプラザと同じく大阪の「ホテル御三家」と言われた東洋ホテルも、今はもうない。外資系企業に買収され2006年に「ラマダホテル大阪」と名前を変えて営業を続けたが2013年には閉館。今は東急不動産、住友商事、住友不動産の3社共同事業による超高層タワーマンション「ブランズ梅田North」の看板が掲げられている。
「ホテル御三家」の残る一つはリーガロイヤルホテル。ホテルプラザがJR「大阪」駅まで徒歩約15分程度、旧東洋ホテルが大阪市営地下鉄御堂筋線「中津」駅直結でJR「大阪」駅まで約10分強。奇しくも一番「不便な立地」であったリーガロイヤルホテルだけが営業を続けていることになる。

【競争力のあるマンションしか残れない】
2017年に入り、分譲マンションは地価の上昇や建築費の高止まりを受けて価格が高騰して、そのあおりで売行きが芳しくないといったニュースが多い。今後もこの傾向が大きく変わるとは思えない。
そのような中、プラザホテル跡地計画のような大規模プロジェクト。都心部の優れた立地で周辺ではさらなる開発が進む。戸数規模が大きく敷地も広大なので共用施設やランドプランもおそらく充実したものになる。
マーケットが縮小していく中、このようなポテンシャルの高いマンションが多数供給されるようになると、特徴がなく競争力に乏しいマンションは相対的な価値を落とし資産として魅力を失っていく。
新築マンションの需要がなくなるとは思えないが、今後さらに将来の資産価値を見据えたシビアな選択が求められる。

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田中和彦 
株式会社コミュニティ・ラボ代表。マンションデベロッパー勤務等を経て現職。
ネットサイトの「All About」で「住みやすい街選び(関西)」ガイドも担当し、関西の街の魅力発信に定評がある。

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