郊外物件復権!?~「今、旬な物件」からみる関西の市場トレンド

前回の、住まいサーフィン「今、旬なマンション」(6月4日の数字)を見てのコラム『大阪市内に人気集中!? 6月の関西マンショントレンド 』(https://s.sumai-surfin.com/columns/category/54/27 )では「大阪市内駅近マンションの人気高し」「阪神間マンションの存在感が薄い」ということを書いた。2ヶ月弱経った今、少し様子が変わっている。さてどのような変化があるのか?(下記文章は7月25日付のランキングが元となっている)

【郊外マンションの増加】
前回よりも増加が目立つのが郊外マンションだ。ざっと見ても「サンメゾン奈良鳥見町エルド(奈良県奈良市/2014年11月竣工)」「ふぁみーゆ泉佐野三番館アレグロ(大阪府泉佐野市/2017年2月竣工)」「パークナードなら大森町(奈良県奈良市/2017年7月竣工)」「マスターズセーヌ三田駅前(兵庫県三田市/2017年3月竣工)」「メイツブラン・ヴェリテ若江岩田(大阪府東大阪市/2017年2月竣工)」「セントラルゲートレジデンス(大阪府門真市/2017年3月竣工)」「シャルマンフジ和歌山駅前グランピーク(和歌山県和歌山市/2018年2月竣工)」などがランクインしている。

郊外マンションが増えている背景には、大阪市内や京都市内中心部での分譲マンション価格の高騰がある。多くの人が、自身の予算を踏まえた上で「買えるマンション」に目を向けた結果、今回のランキングに現れているように郊外マンションに目が向きだしたというわけだ。

【都心マンションの今後】
中心部での分譲マンション価格高騰の理由として、土地オーナーが不動産価格の先高感を持ち土地価格が上がっていることもあるが、最近では用地取得意欲の旺盛なホテル事業社の存在も大きい。マンションデベロッパーの用地取得担当者へのヒアリングでも、多くの担当者が「マンション事業者に比べホテル事業者の方がかなり高い金額を提示している」と話している。これにより土地価格が高騰するだけではなく、マンション事業者の用地取得がうまく進んでいないという事態も起きている。今後さらに郊外マンションの比率が増す可能性が高い。

そのような状況の中、今後の都心マンションはどうなるか?これについては「千里中央」駅最寄りでランクインしているマンションが参考となる。今回のランキングで「千里中央」駅最寄りのマンションとして「シエリアタワー千里中央」「ジオ千里中央」がランクインしている。「シエリタワー千里中央」は「よみうり文化センター再整備事業」、「ジオ千里中央」は「竣工済の販売在庫」。今後、マンションデベロッパーが単純な土地取引で土地を確保しにくくなるため、これらのように再開発/土地区画整理といった事業の中に組み込まれた事業もしくは「売れ残りマンション」のシェアが増えると考えられる。


■近畿圏の「今、旬なマンション」はここから
最新の今、旬なマンションは以下ページから確認できる
https://www.sumai-surfin.com/product/ranking/re_rank_season.php?m=1&t=1&a=11

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田中和彦 
株式会社コミュニティ・ラボ代表。マンションデベロッパー勤務等を経て現職。
ネットサイトの「All About」で「住みやすい街選び(関西)」ガイドも担当し、関西の街の魅力発信に定評がある。

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