「二重床」「二重天井」は必要最低条件-4

前回までは「二重床」「二重天井」は「必要最低条件」という事柄の内の「二重床」の重要性についてお話致しました。

今回は「二重天井」が何故「必要最低条件」で「直天井」(じかてんじょう)よりも優れているかをお話をいたしましましょう。

「直天井」とは読んで字の如く住戸の天井が上階住戸の床スラブ(コンクリート床板)下に直にビニールクロスを貼り付けた天井の事です。

「二重天井」とは住戸の天井がプラスターボードにビニールクロスが貼られ,そのプラスターボードが野縁(のぶち)という枠にビスで固定されて,上階住戸の床スラブから吊りボルトで吊ってある天井です。上階スラブ下面と「二重天井」との間には最低でも約5センチ以上の隙間空間が有ります。

では何故「直天井」が劣るかと申しますと,「直天井」は照明器具の位置変更が出来ないのが一番の大きな欠点です。

「直天井」は上階住戸の床スラブ下面が住戸の天井ですので,上階住戸床スラブの中に下階住戸の照明回路の配管(電線を通す鋼管やポリエステル管)や照明器具取り付けに必要な「引っ掛けシーリング」用下地ボックスがコンクリート内に埋め込まれているのです。

照明器具を設置する「引っ掛けシーリング」下地ボックスがコンクリートに埋め込まれていますので,リフォーム等で照明器具位置を移動する事ができないのです。

コンクリートスラブは共有部分ですので,入居者は勝手にスラブを部分的に壊してスラブ内のコンクリートに埋め込まれている電気配管や電気設備機器を移動する事は不可能に近いです。

更に「直天井」ですと間仕切り壁の変更も不可能に近いのです。理由は上記で御説明しました様に照明器具用のスイッチまでも移動が不可能に近いのです。

「二重天井」ですとこれら電気配線が上階床スラブ下面と下階住戸天井との隙間空間で処理しているので可能な訳なのです。

次回も「二重天井」が「必要最低条件」の理由を御説明致します。

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