壁式鉄筋コンクリート構造は良い

まずは鉄筋コンクリート造のマンションの構造種別には大きく分けて2種類有る事を御説明致します。

1つは「ラーメン構造」です。

「ラーメン構造」というのは「柱」と「梁」という「線」で建物を支える構造です。
一番一般的な構造です。「ラーメン」というのはドイツ語で「枠」という意味です。

ほとんどのマンションの構造は「ラーメン構造」です。

2つ目は「壁式構造」です。

「壁式構造」というのは「壁」という「面」で建物を支えている構造です。
日本の法規では基本的には高さ15メートル(5階建て)以内の建物には採用できます。

しかし,最近は「(社)日本建築センター」で「構造評定」を受けて許可になれば9階建てのマンションでも「壁式構造」が採用されています。半年位前にHL社と言う中堅ディベロッパーが武蔵浦和で分譲したマンションが「9階建て,壁式構造」のマンションでした。

まず,「ラーメン構造」のメリットは柱や梁を太く大きくすれば,広い空間が確保できる事です。
ディメリットは住戸内に「柱」や「梁」が張り出してくる事です。

これに対して「壁式構造」のメリットは住戸内に「柱」や「梁」が無い事です。
ディメリットは現行法規では高さ15メートル以内の建物までしか採用できない事と,広い空間を確保できないので住戸内に「構造壁」が配置される事です。

しかし,マンションにとっては「壁式構造」はメリットが多いです。「壁式構造」は工夫すれば80平方メートル位の空間確保は可能でその空間の中に「構造壁」が無い様に計画できます。

先日,世田谷で見ましたマンションは5階建でしたが「X方向」「Y方向」の壁の厚さを25~30センチにして住戸内部になるべく「構造壁」が配置されない様に計画されていました。

「壁式構造」のマンションは旧耐震構造基準(昭和56年以前の構造基準)のものでも「阪神淡路大震災」で1棟もつぶれなかった事が有名です。

また,「壁式構造」は外壁も構造壁で厚く(18センチ以上),ダブル配筋(複列配筋)ですし,住戸と住戸の間の戸境壁も構造壁で厚く(最近は20センチ以上)遮音性も高いので良いところずくめです。

未だに「壁式構造」というと住戸内に「構造壁」が配置され,将来「リフォーム」する時に支障が出るという「古臭い」観念で「ラーメン構造」に固執しているディベロッパーが多いですが,少し頭を柔らかくしてもっと「壁式構造」のマンションに挑戦して下さい。

今後「壁式構造」のマンションが多く分譲される事を期待致します。

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