住戸内木製扉の丁番を良く見る事。

今回は住戸内の木製扉に付いている丁番のお話を致します。

丁番には色々ありますがマンションの住戸内の木製扉に使用されているのはおおまかに2種類です。

まず,一つ目は「旗丁番」(二管丁番とも言われている)です。
この丁番は旗が旗竿に付いている様な形をしていますのでその様に呼ばれています。

通常,高さ2メートル程度の木製扉に3ヶ所設置されて開閉できる様にしています。
コストダウンで2ヶ所設置ですと扉が湿気や乾燥等で反った時には扉枠に擦れてしまう場合が有ります。

この旗丁番は木製扉の扉枠と扉にビスで固定いたしますが,メリットは丁番の軸より上へ扉を持ち上げると簡単に扉が外せる事です。

引越し等で大きなベッドやチェスト(引き出し)を搬入する時に便利です。

もう一つの丁番は「ピボットヒンジ」というものです。

この丁番は扉の最上部と最下部に取り付けるもので見栄えはとても良いのですが,価格や取り付け調整費用は高いのです。
主に高級マンションの玄関扉や事務所ビル内のスチール扉に用いる丁番です。

処が,マンションの住戸内の木製扉にこの「ピボットヒンジ」を用いますと上品な見栄えで良いのですが,先程も申し上げましたが高さ2メートル位の木製扉が反りますと扉枠に当って開閉する時に「ギコギコ」と軋み音が出る場合があります。

特に木製扉の最上部と最下部に設置ですので扉の高さの中央部分に丁番が有りませんので反り易くなるのです。

私も25年位前に高級マンションを設計した時にこの「ピボットヒンジ」を採用し,後から入居者のクレームが続出して参った事が有ります。

日本は湿気の多い国なので木製扉は高さの中央部分に丁番を設置して反りを防ぐ必要があります。
マンションのモデルルームに行かれたら木製扉の丁番が「旗丁番」で3ヶ所付いているかを確認致しましょう。

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