理論矛盾の無い新規分譲マンションの「 住戸プラン 」

先日,新規分譲マンションのHPを拝見致しましたら,物件HPに掲載しているほとんど全ての「 住戸プラン 」( 間取り )に於いて理論が統一され,久々に感心致しましたので今回のコラムに書きました。

この物件の何に感心したかと言う事を,いつもの私の独断と偏見で分かり易く御説明致します。

その感心した事はこの物件の売主の「 住戸プラン 」へのこだわりなのです。

最初に申し上げました様に全ての「 住戸プラン 」が理論矛盾を起こさずに,入居者への配慮が感じとられるのです。

その「 住戸プラン 」の理論矛盾とはこの物件ではリビング・ダイニング( LD )から直接出入りする洗面室・浴室が1住戸も無いという事です。

但し,キッチン( K )から出入する洗面室・浴室は有りましたが,そのケースの場合は住戸内廊下にも洗面室・浴室の出入り口が有り,2方向動線を確保していますので,更に使い勝手が良いのです。

すなわち,俗に言う「 リビング・イン洗面所タイプ 」が1住戸も無いのです。

「 リビング・イン洗面所タイプ 」に関しては過去に私がこのコラム380号で詳しく見解を述べていますのでそちらを御覧下さい。URLは以下です。クリックして御覧下さい。

https://s.sumai-surfin.com/columns/category/50/380

最近の新規分譲マンションでは販売用「 住戸プラン 」集の中,及びHPの中の項目「 住戸プラン 」内に於いて全体の約1~3割程度は「 リビング・イン洗面所タイプ 」が存在し理論矛盾を起こしております。

建築家の端くれとして申し上げれば約15年以上前までは,マンション設計者はクライアント( 売主 )に「 リビング・イン洗面所タイプ 」の「 住戸プラン 」は如何なものか…と言って反対する節度が有りました。

現在のマンション設計者は節操の無いクライアントの指示通りに「 住戸プラン 」を作成し「 リビング・イン洗面所タイプ 」の住戸を住まいに対するこだわりも持たずに配置しています「 便利大工 」的建築家?なのです。

ではどうしてこの様な「 リビング・イン洗面所タイプ 」の「 住戸プラン 」が生じたかと申し上げますと,最近はLDの形状に「 旗竿型 」が多くなったからなのです。

ちなみに「 旗竿型LD 」に関しても,過去にこのコラム379号で詳しく御説明していますのでそちらを御覧下さい。URLは以下です。クリックして御覧下さい。

https://s.sumai-surfin.com/columns/category/50/379

上記コラムを御覧戴ければ私の見解はナルホドとお分かり戴けると思います。

さて「 リビング・イン洗面所タイプ 」が1住戸も無い新規分譲物件の概要を簡単に御説明致します。

立地は東京都23区内の南西部で,最寄り駅が3駅有り,3つの駅より徒歩約15分以上がイマイチです。

総戸数は250戸強です。

売主は大手ディベロッパーで現在はマアマアの会社ですが,今後良い会社になるのでは…と期待しています。

しかし,この物件の施工会社がイマイチでして,私の独断と偏見で申し上げれば,この沿線でしたら,もう1ランク上の建設会社を選択しても…と思っています。

尚,この物件の売主は沿線顧客の志向を良く研究し,1住戸の広さは一番狭い住戸でも約70平米( 約21坪 )強と近隣の同業他社の新規分譲マンション物件よりも住戸専有面積を広くし,「 リビング・イン洗面所タイプ 」を1住戸も作らないという信条で基本計画を進めたのだろうと勝手に良い方向で解釈しております。

現在,新規分譲マンションの購入を考えていらっしゃる方々「 リビング・イン洗面所タイプ 」の住戸は例え安くとも見合わせた方が家族にとっては賢明だと私は思いますが…如何でしょうか?


次回このコラム544号は9月28日( 第4水曜日 ) に更新致しますのでお楽しみに…。


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