「 小梁 」の大切さは…。

今回は「 小梁 」の重要性に関してのお話しを致します。

通常,マンションの構造は鉄筋コンクリート造の「 ラーメン構造 」です。ちなみに「 ラーメン 」と言うのはドイツ語で「 枠 」の事です。

「 ラーメン構造 」とは「 柱 」と「 大梁 」をしっかりと接合し,耐震性を確保した構造です。

そして,鉄筋コンクリート造の「 壁式構造 」に比べて広い空間が確保できます。

さて,では「 小梁 」は建物の構造上必要無いのか…と言われそうですが,特にマンション等の共同住宅では「 小梁 」はとても大切な役目をしています。

ここで「 小梁 」の役目を私の独断と偏見で大雑把に申し上げます。

「 小梁 」は基本的に「 床スラブ 」( 鉄筋コンクリート造の床板 )の振動を抑える役目をしています。

構造設計者が言うには「 床スラブ 」の厚さが20センチであれば,床面積30平方メートル以内に「 小梁 」を設置すればかなり上階住戸の「 重量衝撃音 」( LH )が軽減されるとの事です。

「 重量衝撃音 」とは上階住戸の子供等が跳びはねる「 ドスン 」等という音です。

この上階住戸が発生する「 重量衝撃音 」にかなり悩まされている方が多いと聞いております。

その様なマンションの構造図を見ますと,ほとんど「 小梁 」が無く「 アンボンドスラブ工法 」や「 ボイドスラブ工法 」の「 床スラブ 」なのです。

「 アンボンドスラブ工法 」や「 ボイドスラブ工法 」は理論上では遮音性が高いのです。

処が「 一品生産 」である建築現場に於いては理論通りにはいかず,実際には上階住戸の「 重量衝撃音 」が下階住戸にかなり伝わって聞こえクレームの元となっているのが現状です。

私も過去に「 ボイドスラブ工法 」を採用し,音のクレームでえらい目に遭いました。

建築家の私の本音では,上階住戸から出る下階住戸への音のクレームへはほとんど対処のしようが無く,上階住戸の入居者に「 重量衝撃音 」を出さない様にお願いするしか無いのです。

ですのでマンション等の共同住宅には「 小梁 」が絶対に必要だと思います。

上記の「 小梁 」の重要性及び「 アンボンドスラブ工法 」や「 ボイドスラブ工法 」のディメリット等を詳しく御知りになりたい方はこの5月26日( 木 )に上梓致します私の本「 買っていい一流マンション ダメな三流マンション 新版 」( ダイヤモンド社 )を御覧下さい。URLは以下です。

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次回このコラム537号は6月8日( 第2水曜日 ) に更新致しますのでお楽しみに…。


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