「 子供の転落事故 」に要注意

この処,マンションで「 子供の転落事故 」が相次いでいるそうです。

昨年,「 子供の転落事故 」は分かっただけでも65件発生したそうです。1ヶ月あたり約5件強発生している事になります。

尚,「 子供の転落事故 」は居住者の子供だけでなく,友人知人等が子供を連れて来訪した時にも発生しているそうです。

ですので,今回はその様な「 子供の転落事故 」が発生しない様なマンション選びをして戴く為に注意点を私の独断と偏見で御説明致します。

まず,購入される前に分譲マンションの販売用図面集の購入予定住戸のプランを見まして,「 エアコン屋外機 」の設置予定場所をチェックして下さい。

「 エアコン屋外機 」の設置予定場所は通常点線で表示してあります。この「 エアコン屋外機 」設置予定場所が住戸外壁及びバルコニー手摺に対して直角に置く様になっていましたら要注意です。このケースは「 子供の転落事故 」の発生率が高いのです。

通常「 エアコン屋外機 」の大きさは幅約80センチ,奥行約30センチで高さは約60センチです。

住戸外壁面より手摺までの,バルコニー奥行の有効寸法( 内法寸法:うちのりすんぽう )が約1.2メートル程度です。

また手摺の高さは建築基準法で定められておりまして,バルコニー床面より1.1メートル以上です。

良心的なディベロッパーはバルコニーの手摺の高さを1.2メートルにしています。この点も要チェックです。

この1.2メートルの奥行幅のバルコニーに於いて外壁に直角に手摺方向へ幅約80センチの「 エアコン屋外機 」を設置致しますと,残りの寸法は約40センチです。

高さ約60センチの「 エアコン屋外機 」の端の手摺側によじ登ればバルコニーの手摺までの距離は40センチで目の前です。

そこでバルコニーの手摺を子供が幼稚園や小学校の鉄棒遊びと同様な行動をすれば「 子供の転落事故 」につながりかねないのです。

また,バルコニーの手摺や手摺壁部分も要注意です。最近手摺壁部分で多い仕様はガラスです。

このガラスは合成樹脂フィルムの両サイドにガラスが接着されていますので,万が一割れても粉々にならない様になっていますが,問題はガラスを固定するステンレス製の枠です。

このガラス枠の下枠高さがバルコニーの手摺上端高さより下方に90センチ以内だと,危険だと専門家は言っています。

ガラス枠の下枠が足がかりになって手摺につかまり,よじ登って事故が起きるそうです。

「 子供の転落事故 」の要因はまだまだ沢山ございます。

最後にもっとも危ないバルコニーの手摺壁部分の形状を申し上げますので,モデルルーム等でチェックして下さい。

その手摺壁部分の形状とは手摺に並行に横方向に設置されたルーバー状のアルミ材です。

この横方向に設置されたルーバー状のアルミ材は1本毎に約5センチ程度の隙間が有り,その隙間が足がかりになってハシゴ状に登れるので,非常に危険です。

デザイナーと称する建築家はマンションの手摺壁部分に横方向の部材を採用するのが好きな方が多いのです。その方が見栄えが良いからなのです。

ですが小さなお子様がいらっしゃる家庭にはお奨めできません。

手摺壁部分に縦棒を採用いたしますと「 檻 」の様な感じが否めませんが,その方がはるかに安全なのです。

「 子供の転落事故 」が起きない様にするには,購入前に上記のチェックと入居後にはバルコニーには何も置かない事が重要だと思います。

6才前後の御子様がいらっしゃる方は,御子様の行動を常にチェックをした方がより安全だと思います。

PS:昨日の1月26日( 火 )に拙書「 一流マンションはここがスゴい 2016 」を上梓致しました。
今回はかなり建築に素人の方にも分かり易く「 欠陥マンションの原因と背景 」に関して書きましたので御購入して戴き御笑読下さい。URLは以下です。

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次回,このコラム529号は2月10日( 第2水曜日 ) に更新致しますのでお楽しみに…。


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