低層建築物向けの「 免震装置 」について

この処,毎日日本全国のどこかで地震が発生致しております。

4年前の2011年3月に発生しました「 東日本大震災 」では都心でも超高層ビルやタワーマンションがかなり揺れ被害を被った方々がいらっしゃると聞き及んでいます。

それを意識しているのかは分かりませんが,最近分譲されていますタワーマンション等にはほとんど「 免震装置 」や「 制振装置 」が設置されており入居者への配慮がなされています。

この事に関連し,先月にあるメーカーが低層建築物向けの「 免震装置 」を開発し販売されたそうです。

メーカーのHP( ホームページ )を見ますと,いままで販売されていました「 免震装置 」は高層建築物には効力を発揮しますが低層建築物には効果が無いと記載されていました。

メーカーに依る低層建築物とは5階建て以下の建築物だそうです。病院,介護施設,商業ビルや事務所ビル等の5階建ての高さは約18m~20m程度有りますので,マンションに換算致しますと,約6階建てに相当するのではないかと思います。

ちなみに,小生不勉強なので今迄の「 免震装置 」は5階建て以下の低層建築物にはほとんど効果が無いとは知りませんでした。

さて,今回開発された,この低層建築物向けの「 免震装置 」( 免震ゴム )の内容をかいつまんで御説明致します。

「 免震ゴム 」は建物の各柱の下に設置することで建築物全体を支えており,地震の際の揺れのエネルギーを吸収する役割を担っているそうです。

「 免震ゴム 」が地震の際の揺れのエネルギーを吸収する為には「 免震ゴム 」にかかる各柱への荷重がある程度必要とされているそうです。

ですので,低層の建築物は高層建築物に比べて,建築物が軽く,各柱からの荷重が小さい傾向にあるとの理由で従来の「 免震ゴム 」は採用されなかったそうです。

処が,病院や介護施設といった医療及び福祉用建築物は,その約20%が3~5階建ての建物となっています。

これでは低層の医療及び福祉用建築物が大きな地震に依って被害が大きく危ないと感じ,メーカーはこうした社会インフラの安全に貢献する為に低層建築物向けの「 高減衰ゴム系積層ゴムX3R 」を開発し「 免震ゴム 」への採用をされたそうです。

この低層建築物向けの「 免震ゴム 」のハード面の特徴は2つ有るそうです。

1つ目は超低弾性高減衰ゴムの採用をされた事です。このメーカーの高減衰ゴムとしては最も低い弾性を有するゴム素材を開発し,低層建築物向けの「 免震ゴム 」に取り入れた事です。ちなみにこのメーカーの「 高減衰ゴム系積層ゴムX6R 」との比較では約2倍の柔らかさだそうです。

2つ目は「 免震ゴム 」の積層構造を低層の建築物向けにし,必要な強度を維持しつつ取付け部品( フランジ )をコンパクト化し細い柱にも設置可能にした事です。

しかし,この低層建築物向けの「 免震ゴム 」は高層建築物やタワーマンションに採用されていま
す「 免震ゴム 」と同様に「 短周期型地震 」には効果が有るそうですが「 長周期型地震 」には
ほとんど効果は期待できないそうです。

しかしそれでも,「 短周期型地震 」には効力が発揮できるこの様な低層建築物向けの「 免震装置 」
( 免震ゴム )が開発され販売されましたので,今後多くのディベロッパーが新築されます低層マン
ションに採用される事を期待致します。

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次回,このコラム522号は10月28日( 第4水曜日 ) に更新致しますのでお楽しみに…。


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