手摺設置と手摺設置用下地材及び家具転倒防止金物設置用下地材について…。

今回は私の独断と偏見で申し上げますと,今後の新規分譲マンションに是非,設置して欲しい仕様が2項目有りますので,そのお話しを致します。

最初の1項目は,今後の日本は益々高齢化社会になりますので,マンションの住戸内の仕様を高齢者対応に可能な仕様にするべき事柄です。

具体的に申し上げますと,その仕様の中で必要最低限実施して欲しい仕様は,住戸内のトイレと浴室に手摺をオプションではなく,標準設置する事です。

特にマンションの浴室はほとんどがユニットバスですので,竣工後の手摺の取り付け工事は不可能に近いからなのです。

これから新規分譲マンションを購入される方は,これらの件はモデルルームのトイレと浴室を見ればわかりますのでしっかりとチェックして下さい。たまに手摺又はその脇にオプションシールが貼ってある場合が有りますのでその様な物件は要注意です。

そして更に最低限実現して欲しい仕様は玄関や廊下の壁の中に手摺が設置可能な下地材( 12.5ミリ厚さのべニア板 )が設置されている事です。

通常,マンションの住戸内の間仕切り壁の下地は厚み9.5ミリか12.5ミリのプラスターボード( PB:石膏ボード )ですので,手摺設置用のビスをねじ込みましても直ぐにスポッと抜けてビスが効かず手摺がしっかり固定できません。

ですので,玄関や廊下の間仕切り壁下地のPBの裏に12.5ミリ厚のベニア板設置が重要なのです。

また,廊下では手摺を設置した場合は廊下の有効幅が狭くなってしまいますので,住戸のプランニング時点で住戸内廊下幅を内法寸法約90センチ以上は確保しませんとなりません。

従って住戸内廊下の幅は壁芯々寸法で約1メートル必要になります。

これらのチェックは販売用図面集の中の住戸プラン( 間取り図 )に上記の廊下幅寸法が記載されていますのでその寸法のチェックと販売員の方に手摺設置用の下地材の有無と場所を尋ねて下さい。

上記の件はこのコラム411号『 「 2013年 」のマンションの重要な仕様の1つは…。 』でも書いていますので御覧下さい。URLは以下です。

https://s.sumai-surfin.com/columns/category/50/411

次の第2の項目は,最近毎日日本中のどこかで地震が発生していますので,住戸内に置かれる家具の転倒防止対策です。ちなみに,先日の5月25日( 月 )午後3時頃に東京に約震度4の地震が有り結構揺れました。

住戸内に置かれる家具の転倒防止対策を具体的に申し上げますと住戸内に置かれた高さが高い家具が大きな地震で倒れない様に家具の上端に転倒防止用金物( L字型金物 )をビスで取り付け,そして間仕切り壁にビス留めが可能にされている事です。

その為には壁( PB )裏に12.5ミリ厚さのベニア板を下地材として設置する事です。

この下地材は高めの家具を置く可能性のある場所で,間仕切り壁の床上約1.5メートル付近から約1.8メートルの高さに帯状に設置して欲しいのです。

この件は販売員に尋ねなければ,わかりませんので,まず下地材の有無を聞き,無ければオプション工事可能か否かを確かめて下さい。

この件も過去にこのコラム328号『 「 家具転倒防止対策 」を…。 』で詳しく書いていますので,そちらも御覧下さい。URLは以下です。

https://s.sumai-surfin.com/columns/category/50/328

私が独断と偏見で申し上げました,今回の2項目はこれからマンションを購入される方には最低限絶対に必要な仕様ですので購入契約前に絶対にチェックを行って下さい。

この2項目がなされていない物件は購入者( 入居者 )への配慮が不足している売主だと思いますので…。

上記のチェックが難しい方は建築の専門家を同行してチェックしてもらって下さい。私も「 現地同行 」チェック業務で必ずチェックを行っています。

尚,先日建築雑誌に英国製のボードアンカーが「 Grip It( グリップイット )」という名称で最近発売された記事が掲載されていました。その物の詳細を見ますと私の判断では素人の方が取り扱えるかがイマイチですのでもう少し改良されてから購入された方が良いのではないかと思います。

次回のコラム516号は6月10日( 第2水曜日 ) に更新致しますのでお楽しみに…。

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