「 キラーパルス 」とは…。

最近,ほぼ毎日の様に日本全国のどこかでマグニチュード4程度の地震が発生しております。

今回はその地震に関してのお話しです。

本年( 平成27年 )の1月18日に公共放送のスペシャル番組「 阪神・淡路大震災20年 」で「 キラーパルス 」の地震動に依りかなりの建築物が崩壊したと詳しく報じていました。

ですので今回は地震の中でも特に怖い「 キラーパルス 」に関して私の独断と偏見で大雑把に御説明させて戴きます。

まず「 キラーパルス 」( killer pulse )とは何ぞや…と思われる方に用語の御説明を簡単に致します。

「 キラーパルス 」とは地震の揺れの周期が約1~2秒程度の地震動の事で「 短周期型地震 」と「 長周期型地震 」の中間の地震の事です 。

特に木造の家屋や中低層建築物などが共振しやすい地震動だそうです。

日本で起こった今迄の地震はほとんどが「 短周期型地震 」だそうです。

「 短周期型地震 」とは地震動の揺れの周期が約0.5秒~2秒位の地震です。そして人間が地震動を一番感じやすいものだそうです。

「 長周期型地震 」とは地震動の揺れの周期が約2秒以上の地震の事です。

ちなみに地震動のタイプを細かく分けますと全部で6つ有り,「 短周期型地震 」と「 長周期型地震 」の間にも2つ有ります。

今回は皆様に分かり易い様に大雑把に「 短周期型地震 」と「 長周期型地震 」2つの御説明を致しました。

さて本題の「 キラーパルス 」の地震動が長い時間起きますと人的被害が大きくなる傾向にあると言われております。

先程も申し上げました様に,通常の地震の揺れの周期が0・5秒以下ですが,地震の揺れの周期が1~2秒になりますと木造建築物や10階建て以下の中低層建築物に大きな被害を及ぼすそうです。

地震に詳しい筑波大システム情報系・境有紀教授は「 キラーパルスは一般的に,震源が破壊する過程で発生する地震動が1~2秒周期になる現象のことです。地盤が固い軟らかいに関係なく,特に内陸直下型地震の際に起こります。ただ,震源の破壊過程と関係なく,似た現象が起きることがあります。都市部など平野部は,表層地盤が軟らかいので地震動の周期が1~2秒になります。例えば,昨年の長野県北部地震,07年能登半島地震の一部で被害が拡大したのは軟弱な表層地盤が一因でした」と解説していました。

更に地震の揺れの周期がもっと長い「 長周期型地震 」ではダメージが鉄筋コンクリートや鉄骨の超高層ビルや超高層マンションに及ぶのです。

最近「 免震構造 」が増えましたが,3~7秒程度と周期が長い「 長周期型地震 」が起きた場合,免震構造はかえって揺れを増幅させる可能性があるそうです。

国土交通省はこの処高さ60メートル以上の超高層建築物がこの「 長周期型地震 」に耐えられる様な制振装置の設置義務の指導をしているそうです。

私は「 キラーパルス 」に対しても耐えられる様な具体的な方策を国土交通省が行政指導をして欲しいと思います。

地震研究家に依れば大きな地震が近々来ると予想しています。ですので,早めに対策工事をする事を行政指導し義務化して戴きたいものです。

尚,次回509号は2月25日( 第4水曜日 ) に更新致しますのでお楽しみに…。 

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