「 エレベーター 」に「 自動診断・自動復旧システム 」設置有無の確認を…。

今回はマンション等の中高層建物や超高層建物等で大切な上下の動線を担っています「 エレベーター 」に関してのお話を致します。

通常の「 エレベーター 」では震度5程度の地震が起きますと「 P波センサ付地震時管制運転システム 」に依り,地震の大きな揺れがくる前の初期微動( P波 )で感知致しまして,全てのエレベーターを最寄り階に停止させ,戸開し乗客が降りられる様になっています。

そして問題になっておりますのが,地震発生後に地震の揺れが止まりましても「 エレベーター 」は動かない事です。

「 エレベーター 」の復旧作業は訓練された専門技術者が安全に行うことが重要でありまして,全ての保守及び点検が済むまでエレベーターは運転休止となっております。

その結果,マンションやビルの利用者には多大な不便をかける事態が発生したのです。

「 エレベーター 」の復旧作業の為に訓練された専門技術者が直ぐ来てくれれば良いのですが,大抵の場合早くて4~5時間後で遅ければ2~3日後以降になり,その間「 エレベーター 」は使えないのです。

特に高齢者等にとっては死活問題になりました。

ちなみに,マンションの管理会社が「 エレベーター 」のメンテナンスをメーカー系の「 エレベーター 」メンテナンス会社と契約し,定期点検や保守もメーカー系のメンテナンス会社に委託していますと,復旧作業の時に早く来てくれるそうです。

これらの問題を国土交通省は重視し,社会資本整備会建築分科会の建築物など事故・災害部会で検討を重ね,2007年に高さ60メートル( マンションでは約18階 )以下の建物に設置されています「 エレベーター 」に「 自動診断・自動復旧システム 」の設置を容認したのです。尚「 自動診断・自動復旧システム 」は正式には「 自動診断・自動( 仮 )復旧システム 」という事だそうです。

この「 エレベーター 」の「 自動診断・自動復旧システム 」とは何かを,ここで大雑把に御説明致します。

震度5程度の地震が治まった後に,自動的に「 エレベーター 」内に人が乗っていない事を確認し,自動診断運転( 正常時の運行データとの照合等 )を行い,異常なしの場合は約30分後程度で運転を再開する機能を持つシステムの事です。

このシステムはあくまでも仮復旧で「 エレベーター 」の正常なスピード等で運転を行うものではなく,最終的には正式な復旧作業を行いますのは先程も申し上げました様に,訓練された専門技術者が徹底的に点検及び保守を致しまして「 エレベーター 」の安全な正常運行が行える様にする事です。

仮復旧でもマンションやビルの利用者にとっては「 エレベーター 」が1台でも動く事はとても有りがたい事です。

尚,2009年には諸々の条件を満たせば,高さ200メートル( マンションでは約62階 )以下の建物までは,この「 エレベーター 」「 自動診断・自動復旧システム 」の採用が容認されたのです。

これからマンション購入の検討をされている方々は,まず検討されていますマンションの「 エレベーター 」に「 自動診断・自動復旧システム 」が採用されているか否かを確認された方が賢明かと存じます。

----------------------------------------------
◇ 碓井建築オフィスによるサービスはこちらから
マンション購入相談/モデルルーム・現地同行チェック/内覧会立会い
http://www.sumai-surfin.com/service/usui-office/index.html

連載コラム

特集

もっと見る