「 同時給排気型レンジフード 」の採用は…。

最近は「 高級マンション 」や「 高額マンション 」の売れ行きはソコソコだそうですが,「 ファミリーマンション 」( 大衆マンション )の売れ行きはあまり芳しくない様です。

ですので,今後「 ファミリーマンション 」はどんどん「 買い手市場 」になり,購入予定者にとっては良い傾向だと思われます。

それを,ある財閥系ディベロッパーは敏感にキャッチして,今迄は「 高級マンション 」「 高額マンション 」にしか設置していませんでした「 同時給排気型レンジフード 」を「 ファミリーマンション 」にも標準設置してきました。

ですので,今回は「 同時給排気型レンジフード 」のお話を致します。

この「 同時給排気型レンジフード 」とは何ぞや…と言われる方に,まずこの物の御説明致します。

「 同時給排気型レンジフード 」とはレンジフードに排気と給気の為のダクトを2本接続し,その2本のダクトを天井裏に這わせて外壁を貫通し排気や給気を屋外で別々に機能させるものです。

この排気と給気の2本のダクトが有る事に依り,レンジフードをオンして調理の臭気を排気ダクトで屋外に排気致しますと,同時に屋外から新鮮な空気が給気ダクトを通って「 同時給排気型レンジフード 」上部カバーの縦型の穴よりキッチンに給気されまして,排気効率がとても良くなる優れものなのです。

ちなみに,給気が少ないとレンジフードの排気が大量なので住戸内の気圧が負圧になり,玄関扉の開閉等が重くなる事等が生じます。

この優れものである「 同時給排気型レンジフード 」と通常の「 レンジフード 」の違いを簡潔に御説明致しますと,通常の「 レンジフード 」は排気のみダクトで屋外に排出していますので,給気はリビング・ダイニング( LD )の外壁側の壁に設置してあります給気口より外気の給気を行っています。しかし,このLDの外壁側の壁に設置してあります給気口が要注意なのです。

LDの外壁側の壁に設置してあります給気口が1個で,外気取り入れパイプの直径が10センチ程度ですと,2003年に建築基準法で設置義務化された24時間強制機械換気システムの空気容量位しか外気が入ってきませんので,レンジフードをオンに致しますと住戸内の空気量が不足し,調理の臭気の排気効率が極端に悪くなります。

そこで,LDの外壁側の壁に設置してあります給気口が2個設置されているかを確認してください。更に2個の給気口の内の1個の給気口が大きいかどうかをも確認してください。大きな給気口ですと外気取り入れパイプの直径が15センチ程度ですので及第です。

但し夏場や冬場の時期に外気温が極端に暑かったり,寒かったりいたしますと,往々にして入居者の方は,この大きな給気口を閉じてしまい給気する空気量が少なくなりますので,レンジフードをオンしても臭気の排出が悪くなってしまうケースが生じる事が多いのです。

その欠点を解消する為に出現致しましたのが,先程申し上げましたLDの外壁側の壁に設置してあります2個の給気口の内の大きい給気口に設置する「 差圧式給気口 」というものです。

簡単に申し上げますと住戸内の気圧が負圧になりますと,「 差圧式給気口 」内のバタフライ状の蓋が自動的に開き外気を取り入れるものです。但し「 差圧式給気口 」は見栄えが良くないのが欠点です。

「 差圧式給気口 」を詳しく御知りになりたい方はこのコラム251号『 「 差圧式給気口 」の必要性と設置位置。 』を御覧下さい。URLは以下です。
https://s.sumai-surfin.com/columns/category/50/251

さて,本題の「 同時給排気型レンジフード 」の話に戻ります。

「 同時給排気型レンジフード 」を設置致しますと,「 同時給排気型レンジフード 」が単独で排気と給気を行いますので,先程申し上げましたLDの外壁側の壁に設置する給気口は1個で済むのです。

LDの壁に設置される給気口が小さくて1個で済みますので空間の雰囲気が良くなるのです。

また,暑い夏や寒い冬の時期「 同時給排気型レンジフード 」をオンした時に,暑い外気や寒い外気が大量にLD内に入ってきませんので,快適に過ごせます。

この様な入居者の生活に気遣いの有る「 同時給排気型レンジフード 」を他社も「 ファミリーマンション 」に於いても標準設置して欲しいものです。尚,「 同時給排気型レンジフード 」をリモコンでも操作できる高齢者等に配慮した製品も出てきたそうです。高齢者対応と謳っているマンションでは是非ともリモコン付きの「 同時給排気型レンジフード 」を設置して欲しいと思います。

今後,モデルルーム・販売事務所へ行かれましたら「 同時給排気型レンジフード 」を標準設置しているか否かを御聞きになる事をお薦め致します。

それに依っても売主の体質が判断できますので…。

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