タワーマンション内の高層階高額住戸の換気方式は…。

最近の新規分譲タワーマンションには再開発物件が多く,その様な物件の高層階高額住戸( 億ション )の機械換気方式には納得できない点がございます。

今回はその納得できない事に関してのお話を致します。

約5~6年前頃までに分譲されたタワーマンションの高層階の高額住戸( 億ション )のほとんどの住戸が中低層階住戸とは違う第1種機械換気方式を採用していたと記憶しています。

処が,最近新規分譲されたタワーマンションの高層階の「 億ション 」住戸の機械換気方式が中低層階住戸と同様の第3種機械換気方式を採用しておりますので,その事が私は納得できないのです。

この様な風潮は「 億ション 」住戸購入者への配慮不足だと思っております。

さて,ここで機械換気方式について大雑把に御説明を致します。

まず,第1種機械換気方式とは給気も排気共にそれぞれの機械で換気している方式です。

第2種機械換気とは給気のみ機械換気している方式でマンションでは全く採用されていない方式です。

第3種機械換気方式とは排気のみ機械換気している方式でほとんどのマンションの「 24時間機械換気システム 」がこの方式です。

さて,話を元に戻しまして最近分譲の超高層タワーマンションの高層階の「 億ション 」住戸は通常「 プレミアム住戸 」と称されて仕様や仕上げがワンランク上で販売坪当たり単価も中低層住戸等より約20%程度高額で販売されている様に感じられます。

その高額な「 プレミアム住戸 」と称されている住戸は工事費も坪当たり単価が約10万円位高い工事費で設計及び施工が行われている様ですが,住戸内の顧客に見える所のみ高級にし,設備仕様はランクアップせずに機械換気方式は第3種機械換気方式を採用している風潮なのです。

第3種機械換気方式ですと,排気のみ機械で強制換気しておりますので,給気は住戸内の外部に面している居室の外壁側の室内壁に設置されている給気口から外の新鮮空気を外気温と共に取り入れているのです。

そして先程の室内壁に設置されている給気口の存在に依って室内空間の高級感が損なわれているのです。

更に申し上げれば,夏場は住戸内の居室の壁掛け型エアコンで冷やされた空気が機械換気で強制的に排出され,外壁側の壁に設置された給気口から外部の熱気が入ってくるのです。

冬場は暖房器で温められた住戸内の空気を機械換気で強制的に排気し,居室の外壁側の壁に設置された給気口から外部の冷気が入ってくるのです。

ですので,私はタワーマンションの高層階の通称「 プレミアム住戸 」と言われている高額な住戸の機械換気方式は第1種機械換気方式にし,熱交換器や冷暖房機と接続して快適にすべきだと思っているのです。

具体的に御説明致しますと,第1種機械換気方式にし,排気する空気の熱を給気された空気に伝える熱交換機を経由して冷暖房機( パッケージ型エアコン )と接続させて空気調和( 空調 )を行えば,住戸内の空気はきれいで快適な温度になるのです。

先程の空調を更に具体的に御説明致しますと,住戸内全ての部屋( 洗面室,トイレや廊下等を含む )の天井口よりダクト経由で機械換気に依って排気する汚れた空気を熱交換器へ通し,外部より機械換気で取り入れた新鮮空気( 給気された空気 )も熱交換器に通し熱交換させます。

そして,その熱交換器に依り給気された室温に近い空気を大型のパッケージ型エアコンで設定された温度に温めたり冷やしたりを行い,ダクトに通して各部屋の天井口から送れば,エコにもなりますし,各部屋の見栄えも良くなります。

ちなみに,各部屋の天井の排気口の位置は給気口の位置となるべく遠くに離して設置致します。特に窓が有る部屋の給気口は窓近くに設置し,エアーカーテンになる様にしています。

先程も申し上げました様に約5~6年前頃までに分譲されたタワーマンションの高層階の「 プレミアム住戸 」の機械換気方式は中低層階住戸とは違う第1種機械換気方式を採用し上記の様にしていました。

それでこそ「 プレミアム住戸 」( 億ション )と呼べるのではないかと思いますが如何でしょうか…?

尚,機械換気方式の説明はこのコラム134号『 「換気方式」に注目。 』にも書いておりますのでそちらも御覧戴ければ幸いです。URLは以下です。
https://s.sumai-surfin.com/columns/category/50/134

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