「モデルルーム」で簡単判定

最近のマンションの悪い傾向をお話し致します。

特に主婦の方々に注意を致します。

先日あるマンションの内覧会での経験談です。

そのマンションの内覧会チェックで流し台天板(カウンター)下の箱と脇の壁の隙間が15ミリ以上もあいていて,びっくり致しました。天板の周りの3方の壁は水が垂れない様に弾性樹脂でコーキングされていました。

この箱と壁の隙間は将来,掃除も不可能ですのでほこり溜まりになり,更に「ゴキブリ」の通路となります。

洗面化粧台の周りも同様でした。

流し台と洗面化粧台の据付は家具工事の範疇で通常は同じ納まりを致します。

私は内覧会チェックでゼネコンの方に「ここにはフィラーを入れるのが当然ですから御願い致します。」と是正指摘を致しました。ゼネコンの方は私に「内覧業者さん(この様に呼ばれるのは嫌ですが…),モデルルームもこうなっていまして売主が承認していますし,購入者の方もそれを見て買っているのですからこのままです。」と回答してきました。

それを聞いていた依頼者の奥様がキレてしまい「我々,素人がモデルルームでそこまでチェックしていません。この隙間は塞いで下さい。」と怒り心頭でゼネコンの方に言っていました。しかしゼネコンとの見解が平行線なので売主と内覧会チェックの後で話す事になりました。

その住戸の内覧会チェックを終え打ち合わせコーナーで売主を交えて私は住い手の立場に立って述べました。さすがに一流の売主でした。私の理論を理解してくれましてゼネコンに流し台,洗面化粧台の箱と壁の隙間にフィラーを入れる様に指示してくれました。

また更に帰り際に私に小声で「今後はモデルルームの段階でキチンとフィラーをいれておきます。」とまで言ってくれました。

ここでこのコラムを読んで頂いている方に売主の質の良し悪しを「モデルルーム」で簡単に判別できる方法を御教え致します。

流し台や洗面化粧台の天板(カウンター)の下の箱と壁の隙間の納まり(処理)を良く見て下さい。この部分を見れば簡単に判断できます。

一流の売主はキチンと箱と同じ材料の木(フィラー)で塞いでいます。

三流の売主は天板の周りの壁との隙間に埋めているのと同じ弾性樹脂で,下の箱と壁の隙間を幅広くコーキングして塞いでいます。この弾性樹脂のコーキング材は埃が付き易く特にシリコン系はカビが生えやすいのです。

五流の売主はこの隙間の処理は何もしていません。

目に付き易いインテリアやキッチンが綺麗でもこういう所の納まりをキチンとしていない物件の売主は購入者への配慮に欠けている場合が多いので要注意です。

くれぐれも注意してモデルルーム見学をして下さい。

連載コラム

特集

もっと見る