また復活した,住戸内の窓枠がクロス巻き込み仕様は如何なものか…。

今回は,先日行った「 現地同行 」で,チェック依頼物件のモデルルームの住戸内の窓枠がクロス巻き込み仕様になっているのを見まして,愕然と致しましたお話を致します。

まず,その愕然と致しました物件概要を大雑把に御説明致します。

立地は東京23区の西部方面で最寄駅徒歩4分の交通利便性の良い場所です。総戸数は約250戸強です。構造・規模を書きますと,この愕然と致しました物件名が直ぐ分ってしまいますので,あえて控えさせて戴きます。

売主は財閥系の超大手不動産会社で設計及び工事監理がまた超大手設計事務所で施工会社は準大手ゼネコンです。ちなみに販売坪当たり単価は約280万円強で,最多価格帯住戸が占有面積約22坪で6000万円代です。

この愕然と致しました新規分譲マンション,売主が財閥系の超大手不動産会社で更に設計・工事監理が超大手設計事務所でありますのに,モデルルームの窓枠を見まして私は情けなくなりました。

モデルルームの窓周り( サッシュ周り )の部屋内側に「 額縁 」( 木製の枠 )が無く,ビニールクロスが巻き込みで仕上がっていたのです。

この仕様を採用する現象は過去約30年間に3回位有りましたが,またこの仕様を採用する現象が出てきたのは,同じ建築家として非常に憤りを感じます。

通常,住まいの窓( サッシュ )の部屋内側には木製の枠を設置しています。この部屋内側にある,サッシュ周りの木枠を,建築関係者は「 額縁 」と呼んでいます。

この「 額縁 」を省きクロス巻き込みに致しますと,金属製のサッシュに結露が生じた時に,巻き込まれたビニールクロスまで水分が伝わり,ビニールクロスの木口( 切り口面 )より水分が浸み込み,カビの発生やビニールクロスのはがれの原因になる可能性が大きいのです。

ですので,まともな売主や設計事務所は住まいの窓周りには必ず「 額縁 」を設置しています。まともな売主や設計事務所ときつい表現で御説明いたしましたのには理由があります。

その理由とは,まともな売主や設計事務所は工事費のネゴ・調整で住まいとして重要な個所の仕様は無節操にコストダウンの対象としておりませんから,この様な表現になりました。

ちなみに,次回このコラムで,まともで購入者( 入居者 )に配慮が行き届いている売主・設計事務所とゼネコンが新規分譲マンション工事費のネゴ・調整をどの様にされているかの御説明を致します。

尚,私は今回の「 額縁 」に関しては以前このコラム58号で『 窓に窓枠(木製)の有無を確認 』という題で警鐘を鳴らした事がありますので御覧下さい。URLは以下です。
https://s.sumai-surfin.com/columns/category/50/58

また,最近上梓致しました私の本「 一流マンションはここがスゴい 」の167ページに分かり易く絵入りで御説明しておりますのでそちらも御覧戴ければ幸いです。http://www.amazon.co.jp/dp/4767817625/


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