今度は「 タワーマンション 」の工事ミス

今回は「 タワーマンション 」で最近,工事ミスが発生したお話を致します。

今回の工事ミスも,既に「 日本経済新聞 」のサイトで明らかですので,今回の工事ミスの内容を公表し,御説明致します。

まず,物件概要を大雑把に申し上げますと,物件名は「 パークタワー新川崎 」,売主は三井不動産レジデンシャル株式会社で設計・監理は株式会社松田平田設計,施工は清水建設株式会社です。

そして,総戸数は670戸( 事業協力者住戸12戸他店舗を含む)で住戸販売価格は約3,000万円強~8,000万円強だそうです。

構造・規模は鉄筋コンクリート造一部鉄骨造で地上47階地下2階建てです。立地はJR横須賀線・JR湘南新宿ラインの新川崎駅より徒歩3分の場所で鹿島田駅西部地区第一種市街地再開発事業の区域内です。

さて,今回も本題であるこの物件の工事ミスはどの様なミスでどの様に対処したかを,御説明致します。

このマンションの建物はプレキャストコンクリート工法( 工場で事前に成形されたコンクリート部材である柱,梁や壁等を生産しておき,その部材を建設現場に運び込んでつなぎ合わせる工法 )を採用し,4階部分の柱と柱の接合部に充てん剤( 高強度無収縮モルタル )を注入しないままに5階,6階と7階の柱と梁の一部の施工を進めてしまいました。

その結果,4階柱の一部に許容耐力を超えた荷重がかかり,4階の柱と梁の一部にひび割れと鉄筋とコンクリートのはく離が発生してしまい4階より上階が若干傾いてしまったそうです。

この工事ミスの対応に関しては,4月中旬からの修正工事は不具合が発生した4階以上の部分を解体・撤去した後に再施工する予定だそうです。

以上が「 パークタワー新川崎 」の工事ミスの顛末です。

私の建築家としての独断と偏見で意見を言わせて戴ければ,4階で建物を支える柱や梁の接合部で許容耐力を超えた荷重がかかったのですから,せめて1階から柱,梁を解体及び撤去し,再度1階から柱や梁等の工事をするのがスーパーゼネコンの有るべき姿勢だと思います。

私も以前このコラムで書きましたが,私が設計しまして清水建設施工のマンションで入居者が入居後すぐに漏水事故が起きた経験があります。私が在籍していました大手設計事務所では会社一丸で修正工事対策と修正工事中の立ち合いを行い,ペナルティーを払いました。その時の清水建設の対応がとても横柄で施主( 売主 )が怒っていましたのを思い出します。

最近,大手ディベロッパー,大手設計事務所とスーパーゼネコンの新規分譲マンション工事中の施工ミスがメディアに取り上げられ公開される様になりました。

ちなみに,以前は新規分譲マンションの工事中にミスが生じてもメディアにはひた隠しにしていました。

これから新規分譲マンションを購入する方にとっては良い風潮です。

尚,スーパーゼネコンが施工だから安心ではないという事をこのコラム416号『 スーパーゼネコン施工のマンションは…。 』でスーパーゼネコンの体質にふれていますので,再度御覧下さい。URLは以下です。

https://s.sumai-surfin.com/columns/category/50/416

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