またしても「 億ション 」の工事ミス

今回はまたしても都内の「 億ション 」で工事ミスが発生したお話を致します。

もう,既に「 日本経済新聞 」のサイトで明らかですので,今回の工事ミスの内容を御説明致します。

まず,物件概要を大雑把に申し上げますと,物件名は「 グランドメゾン白金の杜 ザ・タワー 」,売主は積水ハウス株式会社で設計及び施工は大成建設株式会社です。

そして,総戸数は334戸で住戸の販売価格は約6,800万円弱~1億1000万円弱だそうです。

構造・規模は鉄筋コンクリート造地上30階 地下1階 塔屋1階建てです。立地は都営三田線 白金台駅より徒歩10分の場所です。

さて,今回の本題であるこの物件の工事ミスはどの様なミスでどの様に対処したかを,御説明致します。

このマンションは鉄筋コンクリート造の柱が34本有り,その中の19本の柱の中に有ります縦に伸びる主筋を補強する鉄筋が不足していたのです。

不幸中の幸いで,現在地下の躯体工事中に施工者である大成建設はこのミスに2月に気付き,直ぐに施主( 売主 )の積水ハウス株式会社に報告致しました。

そして修正工事として,主筋を補強する鉄筋が不足していた柱のコンクリート部分を斫り( はつり:削り取る )主筋の補強筋を配筋し,コンクリートを再度打設致しました。

この工事ミス及びその対応処置に関して,私の独断と偏見で申し上げれば,非常に好感が持てる対応だったと思います。

その理由は過日の「 億ション 」の工事ミスと異なり,内部告発者がブログに書くまで施工者はミスを秘密にし,施主( 売主 )にバレない様に鉄筋を切り修正工事を行っていたのとは大きく違い,今回の物件の工事ミスは気付いて直ぐに施主( 積水ハウス )に報告し,直ぐに施工会社( 大成建設 )が一丸となって修正工事を行った事です。

そして,今回の工事ミスを施工者自ら全てをディスクローズ( 公表 )した事なのです。

このコラム468号でも申し上げました様に,100%完璧なマンション工事は有りません。建築物は工場生産品ではないからです。それぞれの場所で手作りの一品生産だからです。

ちなみに100%完璧なマンションの設計図書も有りません。工事が始まってから現場で設計事務所の工事監理者が意匠と設備の納まりをゼネコンや設備会社と調整しているのが実体です。

尚,御意見等ございましたらご連絡戴ければ幸いです。

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