最近のタワーマンションは…。

今回は最近,新規分譲マンション物件の中で多いタワーマンションに関してのお話をさせて戴きます。

私は新規分譲マンション物件のHPはよくチェックしています。特に近年新規分譲マンションはタワーマンション( 高さ60m以上 20階建て以上 )が多くなってきました。

新規分譲タワーマンションのHPを開き,まず見ますのが「 物件概要 」です。タワーマンションの場合はほとんど「 物件概要 」の中に設計事務所名が入っています。その設計事務所名を見まして大手設計事務所の場合は必ずHPに載っている住戸プランの全てをチェック致します。

HPの住戸プランの全てを見まして,これが大手設計事務所の設計した住戸プランですかね…って思う様な住戸プランが最近多々有りますので,このコラムを御覧戴いていらっしゃる方々にその様な住戸を購入されない為に具体的な御説明致します。

そこで今回はタワーマンションで一番良心的でない住戸プランを御説明致します。

まず,その様な住戸プランが有るタワーマンションの外観はバルコニーの先端に太い柱( 約1m角 )が配置されていますのが特徴です。

具体的に申し上げますと,住戸の外部バルコニーの先端に建物の柱が有ります。問題は,その柱の位置が住戸の窓の目前に有る住戸プランです。タワーマンションで,この様な住戸を購入された方は悲劇です。タワーマンションの唯一のメリットである眺望をこの柱の位置に依って阻害されてしまうのです。

入居されてから窓の外を見ますと眺望の良さよりも,柱の鬱陶しさの方が気になります。

タワーマンションで,この様な住戸プランの住戸を何の躊躇も無く設計した設計事務所や,それを承認した売主の体質に私は疑問を感じてしまいます。

では何故タワーマンションでは,この様な住戸プランが設計されてしまうかと,まずは設計者の住まい手に対する配慮の欠如です。

次にタワーマンションの設計工程に原因が有ります。タワーマンションの設計工程はまずコストがなるべく安く克つ安全な構造設計を致し,その時に柱の位置が決まってしまいます。

その後各層の平面図の中を柱の位置に注意し,各住戸の割付を致します。尚,タワーマンションは計画時点に低層階,中層階,高層階と3段階に各住戸の広さが異なる様,売主より指示されていますので大変な作業になります。

問題はその後です。割り付けた住戸内の間取りを行なう時にバルコニー先端に配置された柱の位置に関係なく,2LDK住戸や3LDK住戸のプランを設計してしまい,結果的に窓の目の前に太い柱が有るケースが多くなってしまうのです。

設計者の言い訳と思われるでしょうが,バルコニー先端に柱を配置致しますと,この様な住戸プランができてしまうケースが多いのです。しかし,その様な住戸プランが出た場合,良い設計者は再度検討し売主と交渉し,住戸の広さを若干変更し,住戸の窓の目の前に外部の柱がこない様な住戸プランに致します。

この設計者と売主との住戸の広さの変更交渉はとても時間を費やしますので,双方共なるべく行いたくない打ち合わせです。しかし,それを行いませんと柱の位置が住戸の窓の目前に有る様な住戸が分譲されてしまうのです。

タワーマンションの販売事務所には必ず,大きな模型が有りますので,購入予定住戸の位置を確認し,窓の目の前に柱が有るか否かを絶対に確認してから購入して下さい。

窓の目の前に柱が有る住戸は,タワーマンションの唯一のメリットである眺望の良さが無くなり,その住戸のリセールバリューも落ちてしまうそうです。

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