壁紙の貼り具合のチェック-4

今回も前々々回,前々回,前回の続きで「 内覧会 」同行チェックで私がかなり重点的に見る箇所である「 壁紙の貼り具合のチェック 」四つ目の御説明を致します。今回は特に皆様が御自身で「 内覧会 」チェックをされる時の参考になるのではないかと思います。

前々々回は壁紙のつなぎ目の良否の話で,前々回は壁紙と木製扉枠や巾木と取り合いの所のチェック,前回は住戸内の壁紙の凸凹のチェックのお話でした。

今回は前回御約束致しました,悪い壁紙の修正工事のお話を致します。

悪い壁紙の修正工事とは,簡単に大雑把に申し上げますと,壁面の壁紙凸凹部分を中心に約5センチ~7センチ角に切りまして,その切った部分のみ壁紙剥がし,下地材表面の修正を行ない,同じ品番の壁紙を目立たない様に切って剥がした部分のみに貼ってごまかす工事なのです。

この行為は建築業界用語では「 切り貼り 」工事と呼び,大手一流ゼネコンでは絶対にタブー( やっていけない )な修正工事なのです。厳しいゼネコンですと「 切り貼り 」工事を行なった下請けの内装屋さんは,そのゼネコンへは永久に「 出入り禁止 」になるという事を聞いた事が有ります。

「 切り貼り 」工事をした箇所を見つけるには懐中電灯等を壁面にかなり近づけて正面から注意してチェックしませんと見つけるのが,困難です。その様な「 切り貼り 」工事を見つけましたら,やはり前回申し上げた内容と同様に壁紙を剥がして,同じ品番の壁紙を貼り同じ品番の壁紙であってもロット( 製品単位 )に依って若干色が異なりますので,その壁面全体の壁紙を貼り替える様にしてもらいます。

もし「 内覧会 」チェックで,この様な「 切り貼り 」の修正工事を見つけましたら,売主やゼネコンに厳重抗議して下さい。そして,この住戸内他の箇所で「 切り貼り 」工事が存在していましたら,即時に修正工事を行い,ペナルティを払う旨を売主の担当の代表取締役名にて社印押印付きの謝罪文を書かせるべきだと思います。何故,売主かと申し上げますと,購入者と工事を行ったゼネコンとは契約関係が全く無いからなのです。

この「 切り貼り 」の修正工事は建築に疎い方々は,ナカナカ見つけるのが困難で見過ごしてしまいます。入居後約1年~2年位経ちますと「 切り貼り 」をした箇所の周囲の継ぎ目部分がグレー色になって目立ってきますので分ります。竣工後2年以内に「 切り貼り 」の修正工事が分りましたら直ぐに,売主及びゼネコンに来てもらい欠陥工事ですので,無償で貼り替えてもらって下さい。

尚「 内覧会 」実施の前に,まずゼネコンの自主検査( 竣工検査 )が有り,その後設計者の竣工検査を行い,悪い箇所を修正し,最後に売主の竣工検査を行なっていますので,この様な「 切り貼り 」の修正工事を見つけられないとしましたら,それぞれの検査がズサンなのです。ゼネコン,設計事務所や売主の会社の質が推し量られますので,厳重に抗議して下さい。

今回が「 壁紙の貼り具合のチェック 」での最も重要な項目です。

「 内覧会 」チェックを行う場合には,この「 壁紙の貼り具合のチェック 」前々々回,前々回,前回と今回の私の拙い説明を良く御読み戴き行なって下さい。

ちなみにこのコラム437号,438号と439号の『 「 モデルルーム 」で最低限チェックする項目-1,2,3 』も「 内覧会 」チェックの参考になりますので再度御覧下さい。URLは以下です。

https://s.sumai-surfin.com/columns/category/50/437

https://s.sumai-surfin.com/columns/category/50/438

https://s.sumai-surfin.com/columns/category/50/439

皆様のお役に立つ事になれば幸いです。  

     
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