「 中古マンション 」エアコン設置可のチェックを…。

「 中古マンション 」の売り物件が増えてきましたので,今回はそのお話を致しましょう。

最近,新聞等の折込チラシに「 中古マンション 」の売り物件の印刷物が多くなってきました。私は仕事に関するので,これらの折込チラシは全て目を通してチェックしています。

「 中古マンション 」の売り物件の中には築30年以上の物が結構出回ってきています。
築30年と言えば竣工したのは,1983年( 昭和58年 )です。

この頃に竣工したマンションは1981年( 昭和56年 )に建築基準法改正の「 新耐震基準 」で建てられた物件と「 旧耐震基準 」で建てられた物件が混在しています。このチェックは「 中古マンション 」の管理人室に置いてあります「 建築確認申請 」図書の「 建築確認申請 」図書提出日を見れば判ります。1981年( 昭和56年)6月以降に「 建築確認申請 」が提出されていれば「 新耐震基準 」で建てられた物件ですので構造的には安心できるでしょう。しかし,1981年( 昭和56年)6月より前に「 建築確認申請 」が提出されている物件は「 旧耐震基準 」で建てられた物件ですので,避けた方が無難です。

さて,話を元に戻しまして竣工後30年前後の「 中古マンション 」の間取り図を見ますと,
ほとんどが「 羊羹の輪切り型 」で「 田の字型住戸 」プランです。そして「 田の字型住戸 」の外廊下側の部屋にエアコンの設置不可能な物件が多いのです。

地球の温暖化に伴って,30年前よりもだいぶ夏の気温が高くなっていますので「 田の字型住戸 」の外廊下側の部屋にもエアコン設置が不可欠になってきました。

処が,30年位前の建築基準法ではマンションの外廊下幅の規定が1.5m( 壁芯々寸法 )以内であれば,容積率対象延床面積に算入されなかったので,この頃のマンションの外廊下幅は1.5mがほとんどだったのです。ちなみに外廊下の面積が容積率対象延床面積に算入されてしまいますと,住戸数( 専有面積=売り面積 )が減り,収支が合わなくなってしまうのです。

このような理由で,外廊下にエアコンの屋外機設置場所が確保できませんでした。その結果,30年位前のマンションの住戸外廊下側の部屋はエアコン設置が不可能なのです。その様な「 中古マンション 」を購入し,外廊下側の部屋にエアコンを設置しようとしても,外廊下の幅が狭くなり,避難通路としての幅1.2m未満になってしまい「 消防署 」の査察が有った時に是正勧告( 現況復帰 )が指示されてしまう可能性が大です。また,外廊下は共用部分ですので「 中古マンション 」として購入された方が勝手に機器を設置する事は管理規約違反になります。

更に,30年以前に建設されたマンションの1住戸当たりの電気容量は約30Aです。エアコン設置の為に1住戸のみ電気容量の増量は不可能なケースが多いのでその辺の注意も必要となります。

これから「 中古マンション 」購入を検討されている方の参考になれば幸いです。



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