杭の長さが極端に違うマンションは要注意

今回は2月中旬に依頼された「 購入相談 」物件のお話を致します。

依頼者の方は3日後に契約するので,その前に契約予定物件の「購入相談」を受けて欲しいと,とても急な話でしたので,早急に「 購入相談 」申し込みフォームの中の物件名を見てその物件のHPを開きました。

かなり話題になっている物件でした。まずその物件のHPの「 物件概要 」を見ましたら問題点は見つかりませんでした。次に「 構造・防災 」欄を開き「 杭基礎構造 」項目を良く見ましたら驚愕してのけぞってしまいました。

な,なんと杭は「 現場打ち杭 」直径約2.2m~2.4m程で約60本強打つ様になっていましたが,杭の長さが約18m~37m弱と極端に長さが違うのです。建物の片方の端と反対側の端の杭の長さが約2倍強違うのです。

建物を杭で支えている簡単な図が有り,その図を見ますと「 N値50 」以上の固い支持層の勾配がきつい急斜面になっていまして,その斜面の固い支持層に杭長約18m~37m弱の杭が垂直に約1m程度刺さっている図でした。

早速「 東京の液状化予測図 」でその物件の場所を検索致しました。私の不安が的中していました。その場所は大きな地震時に液状化する地盤でした。

斜面の硬い支持地盤の上の軟弱地盤が液状化を起こせば,かなりヤバイと予想できます。

これらの件を「 購入相談 」依頼者にメールで伝え更に,私に依頼者の御希望日時は空いておりませんので,他の日を「 購入相談 」の御希望日時にして下さいとお伝え致しました。その後,即座に依頼者よりの返信メールで「 この物件の購入は止めます。購入相談はキャンセル致します。 」と言ってきました。

固い支持地盤の勾配がきつい斜面状で,建物の杭の長さが極端に違う場合,液状化する場所は要注意です。

尚, 現在はこの物件HPの「 構造・防災 」欄の「 杭基礎構造 」項目の図,支持地盤を平らに書き直しており,説明文のみ杭の長さが約18m~37m弱と載せていました。それですと,建築に疎い方は気が付かないので,ちょっと姑息な感じが致しました。

販売事務所・モデルルームに行ったら杭の有無と長さを聞く様にして,杭の長さが極端に違う場合は「 君子危うきに近付かず 」に致しましょう。


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