「購入相談」依頼者の変化

最近の「購入相談」の依頼者が以前とは変わってきていると実感しております。

まず,びっくり致しますのが私に「購入相談」する前にいくつかの事務所に「購入相談」に行っている方々が増えたという事です。

それだけ購入予定者がマンションの購入に慎重になってきていると肌で感じました。

その様な依頼者の方がおっしゃるのは「先日相談した事務所ではこの物件はお勧めと言われたのですが,碓井さんはこの物件どの様に思われますか?」という質問です。

早速,物件資料内の「物件概要」に目を通しました。施工者欄を見ますと,何とマンション業界及びゼネコン業界ではあまり評判が良くない建設会社が工事施工者でした。

今迄にこの施工者が工事した物件の「内覧会同行」をいくつか致しましたが,最短で6時間,最長で8時間かかりました。他の施工者の場合は3~4時間で終了致します。

また,この施工者とは以前「東急設計コンサルタント」在籍時代4回仕事で付き合いましたが,意見が全く噛み合わない会社で分譲マンションに対する価値観が他のゼネコンとは180度違う体質の会社でした。

私に「購入相談」に来る前に相談した事務所がこの物件のどこが良くてお勧めしたのか理解に苦しみました。

依頼者の方も友人からこの施工者には疑問が有ると言われたので,再確認のつもりで私の所に来たのですと言っていました。

その物件,立地は可も無く不可でもない場所でしたが,なにせ設計と施工が一緒の上記のゼネコンでした。

例え立地が良くても私はこの施工者が工事をする物件はお勧め致しません。この施工者が工事した建物は質が良くないので,入居後後悔している人が沢山いる事を知っています。

マンションを購入しようとされている方々に申し上げたいのは,事業主(売主)や立地が良くても工事するゼネコンの評判が悪ければその物件は見送る事です。

100点満点のマンションはまず有りませんが,私の価値観では工事する施工者の質が悪ければその物件は許容範囲外ですのでお勧めは致しません。

私の想像するところ,逆に私に「購入相談」された方が,私とは価値観が合わず再度他の事務所に「購入相談」されている方も結構いらっしゃるのではないかと思います。しかし私は裏付けの無い意見を申し上げた事はありません。

「購入相談」はマンション業界,ゼネコン業界双方に精通した方(事務所)に依頼される事をお勧め致します。

マンションは一生に1回有るか無いかの高額な買い物ですので,色々な事務所に「購入相談」される事は良い事です。色々な方(事務所)の意見をまとめ,整理して購入予定者の価値観の許容範囲内におさまれば良しとすべきです。

尚,「日本経済新聞」9月27日(火)夕刊に私のコメントが載りますので見て頂ければ幸いです。

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