「 ルーフバルコニー 」付き住戸の注意点-1

今回は,先日私が「購入相談」を受けた物件が「 ルーフバルコニー 」付き住戸で「 ルーフバルコニー 」への配慮が不足していましたので「 ルーフバルコニー 」付き住戸の注意点を皆様に御説明致します。

まず「 ルーフバルコニー 」を御存知無い方に「 ルーフバルコニー 」とは何かを御説明致します。マンションの「 ルーフバルコニー 」とは下階住戸の屋根部分を利用したバルコニーの事で通常のバルコニーと異なり屋根が設置されていません。

さて,今回の本題である『 「 ルーフバルコニー 」付き住戸の注意点 』は大きく3点ございますので今回はまずその1点を具体的に申し上げます。

「 ルーフバルコニー 」には下階住戸の竪排水管上部に接続されている通気管が突き出ています。通気管とは竪排水管の排水の流れを良くする為に上部より空気を送り込む管の事で上に半球型傘状の鋳鉄性のキャップがかぶせてあります。この傘状のキャップと通気管との隙間より空気が竪排水管の中に入り,下階住戸が生活排水を流した時に竪排水管内上部内の気圧が負圧にならない様にしている物です。通気管に依って排水障害にならない様にしているのです。

通気管のトップの問題点は風が吹きますと,霧吹き現象で傘状のキャップと竪排水管との隙間より,竪排水管内の悪臭が撒き散らされる事です。風向きに依っては「 ルーフバルコニー 」付き住戸側に悪臭が漂ってきます。年々竪排水管内の汚れが多くなりますので,特に中古の「 ルーフバルコニー 」付き住戸の購入を検討されている方は絶対に悪臭の確認を現地で行なって下さい。

この悪臭が住戸側に漂わない様にする対策がございます。まず通気管及びその上のキャップを「 ハト小屋 」( コンクリート製の小屋の事 )で囲ってしまい隣地方向の小屋側面壁にアルミ製のガラリ( ブラインド状の羽根板を平行に取り付けたもの )を設置し,そのガラリの隙間から通気管へ空気を供給する様にすればほとんど悪臭は出ません。

自画自賛になりますが,私が大手設計事務所に居た頃に設計したマンションの「 ルーフバルコニー 」付き住戸の「 ルーフバルコニー 」に通気管が突き出た場合,常に先程申し上げた「 ハト小屋 」を設置していました。

こういう気配りをする事は工事費が若干高くなりますが,この気配りの工事費を承認してくれますのが,一流のディベロッパー( 売主 )なのです。

次回は「 ルーフバルコニー 」付き住戸の3つの注意点の2番目のお話を致します。

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