冬場の24時間換気の対応

先日,このコラムの読者から以下のメールが来まして,対応策をコラムにして欲しいとの事でしたので,今回は「 冬場の24時間換気の対応。 」について御説明致します。

読者のコメントは「 今年の夏に入居した新築マンションなのですが,24時間換気システムの吸気口からの空気が冷たくなってきたので,老齢の両親が寒がって,3段階に設定できる吸気口を一番隙間の狭い状態にしてしまいます。冬場はこれでも大丈夫なのでしょうか。
システム側は,既に「冬季」仕様にしています。夜は私が寝る前に全開にしてから寝ていますが,両親の寝室はわかりません。以前に梅雨時のことは書いていらしたのですが、冬場のことを書いていただけると,助かります。よろしくお願いいたします。」でした。

上記の件に対する私の見解は以下です

新築マンションは,コンクリートや壁紙の糊が完全に乾いていませんので正直,大丈夫とは言えません。冬場は湿気が少ないので多少は大丈夫ですが,但し台所のレンジフードをオンした時は絶対に住戸内全ての吸気口を全開にする事です。調理では湿気が凄く出ますので,吸気量を多めにしませんと,レンジフードの排気機能が100%機能いたしません。特に新築マンションではこれだけは,冬場でも行なう事が大切です。

平成15年7月に改正されました建築基準法に依りますと,住戸内全ての空気を2時間に1回入れ替える「 24時間換気システム 」を設置する事となっています。更に改正基準法では内装の仕上げの制限で,ホルムアルデヒド使用に関する規制を主に謳って「 シックハウス対策 」を行なっています。

しかし,基準法改正後の「 24時間換気システム 」採用のマンションはほとんどが,第三種機械換気( 排気のみ強制機械換気 )ですので,冬場は吸気口から外部の冷気がモロに入ってきますし,夏場は外部の熱気が吸気口からモロに入ってきまして,不快だと言っている方が多いのが実体です。そして不快な方はやはり,吸気口を僅かにしか開けませんので,住戸内の空気を2時間に1回総入れ替えできません。

私はディベロッパーの方に申し上げたいのは,せめて外気の吸気は1ヶ所から取り入れて
住戸内の排気する空気と「 熱交換器 」で熱交換するシステムにして各居室の天井換気口から冷暖房された温度に近い新鮮空気を供給すべきだと思います。1住戸当りの工事費の原価は僅か約30万円~50万円程度です。販売価格の上昇は原価の約1.4倍ですので約45万円~70万円程度です。

例えば,住戸販売価格が4000万円の物件に上記のシステムを採用したとしても,住戸販売価格が約4045万円~4070万円になるのですから,ディベロッパーの方々,今後の新規分譲マンションの商品企画時点で前向きに検討してください。

冷暖房のランニングコストも安くなりますし,電気の使用量が減りますので,地球の「 エコ対策 」にも寄与するのです。

今後,今回の方の様に私に御質問やコラム内容の要望がございましたら,いつでも「 住まいサーフィン 」の「 御問い合わせ 」欄より送信して戴ければ幸いです。

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