トイレを見れば設計者の力量がわかる-1

我々設計業界では昔から「トイレを見れば設計者の力量がわかる」と言われています。

マンション,オフィスビル,ホテル,ショッピングセンターや公共建物全てに言える言葉です。新しい話題性の有る建物が竣工致しますと直ぐに見学に行きまず「トイレ」を見て判断致します。

1996年に共著で出版した「良い家,悪い家,こわい家」(日本実業出版)でこの事を書きましたら,色々なマンション関係の本に無断掲載されました。私は人の知的財産を無断使用した事は無いですが,私の知的財産は結構最近でも無断使用されました。自分の知恵を無断使用されるのも勲章?かなって諦めております。

マンション購入予定者の方に「トイレ」の見方を御教え致しましょう。まずモデルルームのトイレを良く見てください。そして便器に座って下さい。ペーパーホルダーは便器に座った位置の右側に有るか左側にあるかで設計者の力量が分ります。

正解は便器に座った位置での左側です。理由は日本人の約8割の人が右利きと言われています。右利きの人が便所でトイレットペーパーを引き出すには便器に座った位置の左側にペーパーホルダーが有った方がペーパーを引き出し易いですし,引き出すペーパー量も少なくて済みます。

特にオフィスビルの女子便所では顕著に差が出ます。右側と左側ではトイレットペーパーの使用量が約1.5~2倍右側の方が多かったそうです。

マンションでも同じです。住戸内の毎日使うトイレを購入者の身になって設計されていれば当然便器に座った左側にペーパーホルダーが有るべきです。右側に有ったらそのマンションの設計者は失格です。

この続きは次回お話致します。

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