一級建築士の懲戒処分について

私は毎日,送信されてきます「 国土交通省メールマガジン 」には必ず目を通しています。
先週の9月6日送られてきました「 国土交通省メールマガジン 」を見ましたら「 一級建築士の懲戒処分について 」という項目が有りましたので,クリックして開いて見てみました。

これを良く見ましたら,唖然と致しました。是非,皆様も御覧下さい。URLは以下です。

http://www.mlit.go.jp/common/000234059.pdf

懲戒処分を受けた,一級建築士が20名公表されていました。特に驚きましたのは2番目の大栗育夫氏,3番目の横川英夫氏と4番目の三井啓太郎氏です。この3人はマンションの建設会社としては最大手の「 長谷工コーポレーション 」の役員です。大栗氏は現在「 長谷工コーポレーション 」の代表取締役で社長です。

「 長谷工コーポレーション 」は首都圏で供給されているマンションの約12%を設計し建設している会社です。今年,首都圏で供給されているマンションは約4万戸ですので,その12%,約4800戸のマンションが「 長谷工コーポレーション 」の設計・施工です。

「 長谷工コーポレーション 」の大栗氏,横川氏や三井氏の懲戒処分の原因を見ますと,平成12年~平成18年までの構造計算書と構造図の不整合が有った様です。この文面を見ていただけでは鈍感な私には理解できませんので国土交通省・住宅局建築指導課へ電話をし,ヒアリングをした処,先方の担当者は「 守秘義務 」の一点張りで,具体的なマンション名等を聞いても教えてくれませんでした。

そして,翌日の朝日新聞( 9月7日付 )朝刊の38面を見ましたら右側に大きく「 長谷工社長らを処分 国交省 07年発覚の耐震偽装 」という見出しでかなり大きな記事になっていました。この記事は私でも分る様に書かれていました。

要約致しますと「 長谷工コーポレーション 」が近年に設計・施工しました8物件が構造計算書と構造図の不整合が有りましたが,安全性には問題ないと確認されたそうです。

この記事を見まして再度,国土交通省・住宅局建築指導課へ電話をし「 安全性に問題ないと確認されたのは第三者機関ですか? 」と尋ねましたら「 各々の物件の地方自治体が行ったので詳細は言えません。 」との回答でした。その回答を聞いた私は疑問が湧き「 安全性に問題ないと確認されたのですのに,何故この様な重い処分を行なったのですか? 」と更に尋ねました。国土交通省・住宅局建築指導課の担当者の回答は「 構造計算書と構造図の不整合が有りましたので,この様な結果になりました。 」でした。

以上の内容が今回の国土交通省の「 長谷工コーポレーション 」に対する行政処分だったのです。

連載コラム

特集

もっと見る