「 耐震ラッチ 」は必要

この処,多くのメディアでは4年以内に関東直下型で震度7位の地震が発生する可能性が大であると報道されています。確かにほとんど毎日関東圏やその他の地方でも震度3程度の地震が発生していますので,今回の報道に は信憑性を感じます。

昔は「 近々大地震がきそうだ。 」と言う報道はほとんど根拠が薄く「 狼少年 」扱いされていましたが,どうも今回の地震学会の予告はかなり信用性が高いと思われます。

この先,発生するであろう大地震に対して,マンションや戸建の売主はそれなりの対策を採る事が購入者への配慮です。

大地震に対する配慮は大手デベでは色々考えています。ある大手デベでは約48時間( 2日間 )稼動する自家発電機を設置し,停電になってもエレベーター1台と水の圧送ポンプを使用可能にしています。

これはほんの一例ですが,2~3年位しか使用されない,無駄な共用施設( アスレチックジムや大浴場等 )を設置するよりは,こういう所にお金をかけるべきだと思います。

昨年の3月11日の「 東日本大震災 」の時に東京は震度5強でした。その地震の時,私は仕事で打ち合わせをしていまして自宅には居ませんでしたが,帰宅し我家の中を見ましたら唖然と致しました。私事で恐縮ですが我家は「 新耐震基準 」前の木軸構造の2階建
の建物で1階にはほとんど被害は無かっ たのですが,2階は結構揺れたらしく,部屋の物入れや天袋の扉が開き,中に収納してあった本,書類や物等が床に投げ出されて,足の踏み場が無いほどでしたので,後片付けが大変で嫌な思いを致しました。

ちなみに私自身が約30年前に設計し,当時の旧耐震基準よりは筋交いを3割増しで多く設置致しましたので,この程度で済んだのかな…と思っています。

我家で唯一の置家具である和箪笥は約3年前位に家具転倒防止金物で壁内の間柱に長いビスで固定しましたので倒れずに助かりましたが,上部の扉が開き和服を入れた引き出しが半分飛び出ていました。

これらを見まして,私は大地震に対しての自衛策は開き扉には必ず「 耐震ラッチ 」設置が必要不可欠だと思いました。現に数十セットに購入し,時間が有る時にせっせと電動ドライバーで設置しています。

ここで「 耐震ラッチ 」という代物を御存知ない方に「 耐震ラッチ 」はどの様な物なのかを御説明致します。

「 耐震ラッチ 」とは大雑把に申し上げますと,片開きや両開きの収納扉の最上部と収納部分の天板下面に設置し,地震の揺れを感じますと収納扉が開かなくなり,地震の揺れが収まれば,収納扉は開けられるという優れものです。

最近分譲しているマンションを見ますと,ほとんどがキッチンの吊り戸棚だけに,この「 耐震ラッチ 」を設置しています。私はこれでは片手落ちだと感じています。

今後は住戸内全ての収納扉に「 耐震ラッチ 」を設置すべきだと思います。特にトイレの吊り戸棚や洗面化粧台上の鏡扉付メディシンボックス等,わりあいと上部に設置されている収納の扉には「 耐震ラッチ 」を設置しないと危ないと思います。

今迄の私のチェックリストには「 家具転倒防止金物 」設置の為の下地材の有無のチェック項目は入れておきましたが,今後は「 耐震ラッチ 」の有無項目もマンションの評価基準に取り入れようと思っています。尚,昨年5月このコラム328号に『 「 家具転倒防止対策 」を…。 』を書いていますので,そちらも御覧下さい。URLは以下です。
https://s.sumai-surfin.com/columns/category/50/328

このコラムを御覧になっている方には,ホームセンター,DIYショップやインターネットの通販で「 耐震ラッチ 」を購入して,早めに設置する事をお奨め致します。尚「 耐震ラッチ 」は1セット当り約1000円前後です。

特にタワーマンションや高層マンションの上層階に御住まいの方は地震時の揺れが大きいので「 耐震ラッチ 」の設置や「 家具転倒防止対策 」を早めに実行される事が大切です。

4年以内に発生すると予想される関東直下型地震は震度が約7以上との事ですので,事前にできる限り自衛致しましょう。

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