「 家具転倒防止対策 」を…。

「 東日本大震災 」以降,首都圏でもほぼ毎日,震度1程度の地震が発生しています。

地震学者の中にはこの地震は,もはや「 東日本大震災 」の余震ではなく,近々起こりうる大地震の予兆だと発言している方もいますので,その為に自衛をする事をお奨め致します。

「 東日本大震災 」では首都圏でも震度5強の揺れで,住宅やオフィスの家具がかなり転倒致した様なので,次に発生するかもしれない大地震の前に「 家具転倒防止対策 」を行なうと良いと思いますので,今回はそれらの具体的な御説明を致します。

まず,消費者庁が「 家具転倒防止対策 」を行なわなければならない,家具の大きさの基準値を昨年発表していますので,そのレポートを簡単な内容に若干アレンジして下記に記しましたので御覧下さい。

『 置き家具の高さや奥行きを考慮して,以下を参考に安定性を充分確保する。

置き家具の寸法の奥行きをBとし,高さをHとし単位はセンチでB/√Hの式で計算をする事。
計算結果でB/√Hの値が≦4(4か4以下)の場合は,固定する事。

尚,上式は,( 社 )日本オフィス家具協会において箱物( 箱型の棚 )転倒防止の基準とされている。
転倒防止の基準を満たす置き家具寸法の目安値は,高さ1mの場合は奥行き40センチ以上,高さ1.5mの場合は奥行き49センチ以上,高さ1.8mの場合は奥行き54センチ以上で高さ2mの場合は奥行き57センチ以上あれば安定度が高いので固定の必要はないが,奥行き寸法がこの目安値以下であれば置き家具は固定する必要がある。 』

と書いてありました。

さて,マンションや戸建の場合の固定方法ですが2つの方法が有ります。

1番目の方法は置き家具の上板と天井の間に「 転倒防止用突っ張り棒 」等で固定する方法です。
「 転倒防止用突っ張り棒 」を天井に固定する場合注意しなければならないのは天井ボードの上に野縁( のぶち:天井板などの仕上げ材を取り付けるための格子状の下地材 )が組んであり,その野縁の位置の下に「 転倒防止用突っ張り棒 」を固定しなければなりません。格子状の野縁の位置で無い天井ボードの位置に「 転倒防止用突っ張り棒 」を固定致しましたら,ちょっとした地震の揺れで天井ボードを突き抜けてしまいます。

この野縁の位置を探す方法は長いピンか細い錐( キリ )で天井ボードを下から刺してみまして,ピン等が突き抜けない所に野縁が有りますので試して下さい。

2番目の方法はL字型をした「 家具転倒防止金具 」で壁に固定する方法です。
置き家具の上板と間仕切り壁とをL字型をした「 家具転倒防止金具 」を用いてビスで固定するのです。この方法も先程と同様に注意が必要です。間仕切り壁のボードにビスを留めても直ぐにすっぽ抜けます。間仕切り壁の中に間柱( まばしら:壁を構成する垂直材 )が30センチ~45センチ間隔で入っていますのでその位置にビスを留めなければなりません。

間仕切壁の表面から間柱の位置は分りませんので,先程の様に細い錐状の物で何箇所か刺して突き抜けない所が有ります。そこが間柱の位置です。その位置の垂直方向に間柱が入っていますので置き家具の高さ寸法等に合わせてL字型「 家具転倒防止金具 」を置きビス留めが大切です。

ここで,感心致しますのは,最近良心的なデベロッパーは新規分譲マンションの間仕切り壁のボード裏に9ミリ~12ミリ厚さのベニア板を床上1.5m以上に入れ「 家具転倒防止対策 」を事前に行なっています。ボード裏にベニア板が設置してあればビスが留まりますので安全です。

最初に申し上げました様に「 東日本大震災 」以降,マンション購入を予定されていらっしゃる方はこの様な配慮が行き届いた物件を選んだ方が良いでしょう。
是非,販売員に尋ねてみて下さい。

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