「 主寝室 」の適正内法寸法は…。

先日,このコラムの読者の方より「 住まいサーフィン 」へ278号『 「 家具配置 」の検証が必要。 』に関する御質問を戴きました。

御質問内容は「 主寝室 」( 洋室-1)に関する内容でしたので,それに関しての私の回答を皆様にもお伝えするべきだと思い今回は「 主寝室 」の適正内法( うちのり )寸法のお話を致します。

通常「 主寝室 」は夫婦の寝室として使用致しますので,シングルベッドはナイトテーブルをはさんで2台置き,更に周囲にベッドメイキング用に幅40センチ程度のスペースが確保できる様に設計者はプランニングを行います。

具体的な内法寸法を申し上げますと「 主寝室 」の長辺方向の内法寸法は最小で3.3m必要になります。この内訳はシングルベッドの幅は1m,2台で2mです。それにナイトテーブル幅が50センチと2台のベッドの両端の脇にベッドメイキングスペースが幅40センチ2ヶ所で80センチ必要です。これらを合計致しますと40センチプラス1mプラス50センチプラス1mプラス40センチ,イコール3.3mとなります。

また「 主寝室 」の短辺方向の適正内法寸法は,最小で2.5m必要です。この内訳寸法はシングルベッドの長さ2mプラス通路兼ベッドメイキングスペースとして50センチです。

ですので「 主寝室 」の適正最小内法寸法は長さ3.3m,幅2.5mとなります。この内法寸法を販売図面集に記載されている,壁芯々寸法に致しますと長さ約3.45m,幅約2.65mとなります。寸法の前に約を記入致しました理由は「 主寝室 」の長辺方向,短辺方向共に片側の壁を鉄筋コンクリート造と仮定し,反対側の壁を木軸やLGS( 軽鉄 )下地の間仕切壁と想定したからなのです。そうでない場合は販売員の方に内法寸法を御聞きして書面で回答をもらって下さい。

この寸法に異論を唱える方がいらっしゃると想定致しますので先に申し上げます。

それは「 主寝室 」にシングルベッド2台をほとんど隙間無しに付けて設置し両端のどちらかにナイトテーブルを置いた場合です。その場合ですと「 主寝室 」の長辺方向の最小内法寸法は2.9mになります。(50センチ+2m+40センチ=2.9m)

この場合はシングルベッド2台の隙間が狭いのでこの部分のベッドメイキングが大変です。
ベッドメイキングは毎日の作業なので,私はシングルベッドはナイトテーブルをはさんで2台置くのが良いと思います。

さて,ここで注意が必要なのがベッドを壁から40センチ離して設置したと致しましてもその壁に壁面収納が有る場合です。壁面収納の扉幅は約40センチ前後です。収納扉の開き角度は通常90度か105度ですので開けますと扉端がベッドにほぼ付いてしまい隙間が無くなります。そうしますと収納扉を開けている時に扉の向こう側に行けません。

この場合,私は「 主寝室 」の収納扉の丁番を170度開き丁番にして解決致します。
但し,170度開き丁番はセルフクロージング機能が有りませんので,扉は手で最後まで閉めてマグネットキャッチで簡単に開かない様に致します。

しかし,最近は「 主寝室 」の収納扉に170度開き丁番を設置して,入居者に配慮している物件は皆無と言っていいでしょう…。マンション購入前に「 主寝室 」にベッド等を想定配置し,収納扉を開けた時に扉の向こう側に行けないとお気づきになりましたら,有償で収納扉の丁番を170度開き型に替えてもらうのが良いと思います。

170度開き丁番は1個約1500円ですので,通常一つの扉に4個設置していますので約6000円です。両開きで2枚扉が有れば約1万2000円です。それに強力なマグネットキャッチが1個約2000円で上下に2個で約4000円です。2枚扉で約8000円です。観音扉形式の2枚扉の丁番を170度開きに交換しても材料費は約2万円です。それに交換取り付け費用等を加算いたしましても約4万円もあれば充分です。

「 主寝室 」の壁面に収納扉が有ってベッド配置をいたし収納扉を開けますと,収納が使い辛い場合は,是非上記の交渉をする事をお奨め致します。わずか約4万円程度で毎日の生活が快適になるのですからお試し下さい。

尚,私が毎週書いている「 良識あるマンション指南 」を御読みになり,疑問が生じましたらいつでも回答致しますので「 住まいサーフィン 」へ質問メール戴ければ幸いです。

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