エアコン設置不可能な中和室,中洋室にエアコン設置をする方法-1

最近は大手デベが販売するマンションの住戸が「田の字型」プランで横長LD( リビング・ダイニング )タイプの中和室,中洋室等には入居後にエアコン設置が可能な様になってきました。

しかし,未だに中和室,中洋室にエアコン設置不可能なマンションは多々見受けられます。

夫婦と子供2人の4人家族ですと,外廊下側に面した2室を子供部屋にして,中和室,中洋室が夫婦の寝室になってしまいます。真夏時に中和室にエアコンが無いとLDの容量の大きなエアコンを運転させて冷気を仕切りの引戸を少し開けて取り込むしかないのでとても不経済です。更にエコにも反します。

この中和室,中洋室という言葉をご存知無い方に中和室,中洋室の御説明を致します。中和室,中洋室は読んで字の如く,住戸の中央付近に有り窓が無くLDの奥に位置し,建築基準法では,引戸で仕切られていれば間接採光として認め,居室表示ができる部屋です。ちなみにLDとの仕切りが開き扉である場合は居室として認められませんので3LDK表示が2LDKプラスS( サービスルーム )になってしまいます。

さて私は先月から築22年の中古マンションを購入された方のリフォームのお手伝いをしていまして,依頼者から中和室にエアコンを是非設置したいので検討して欲しい旨のリクエストを受けました。

早速,管理組合にリフォームの禁止事項を聞きましたら,コンクリートに釘を打ったり,ビス穴を開けたり,外壁を貫通している穴を大きくしたりする事でした。若し行なったら元に戻すというキツイ御達しでした。

この厳しい管理規約禁止事項の条件下で中和室にエアコン設置は不可能に近いです。
しかし,依頼者に頼まれたからには何とか無い知恵を絞って中和室にエアコンを設置しなければなりません。

中和室にエアコンを設置するには屋外機の設置位置,単独回路の電源供給や冷媒管とドレインパイプの経路の検討が大変です。

たまたま,この住戸のLDのエアコンの室内機が天井埋め込み型で下がり天井に設置されていましたので少し可能性が見えてきました。天井埋め込み型の室内機はドレイン排水用のポンプが内蔵されていますのでドレインパイプ経路のアップダウンが可能です。

ちなみに壁掛け型のエアコン室内機はドレイン排水用のポンプが有りませんので.夏場除湿された水は地球の引力で下方へしか排水できません。ですのでドレインパイプは下方に傾斜させた排水勾配をとらなければなりません。

更にドレインパイプは排水管に直接接続を致しますと,例えトラップ( 排水設備の配管の途中に設けられ下水道の悪臭やガスが屋内へ侵入するのを水を溜めて防ぐ装置 )を設置致しましても,冬場はトラップ内の水が乾いて無くなってしまい封水できませんので下水管の悪臭が部屋の中に漂ってきます。この件も大きな問題です。

そして,これらの制約条件の下で中和室にどの様にしてエアコンを設置したかを更に詳しく具体的に御説明致しますと膨大なレポートになりますので,この続きは次回詳しく御説明致させて戴きます。

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