マンションには「車寄せ」が必要…。

今回はマンションと車に関してのお話を致しましょう。

私の趣味は「 車 」ですのでマンション,オフィスビルやショッピングセンター等の「 設計監修 」する時には特に「 車 」の動線や「 車 」から建物内に入る人の動線にはとても気を遣って設計コンサルタントを進めて行きます。

そして更に他の方が設計したマンションの図面や,完成済みのマンションを見る時は絶対に駐車場から建物内への「 人間 」の動線をチェック致します。

私がマンションで検証する事は駐車場へ入庫し,「 車 」を降りてから自住戸とエントランスホールへ「 人間 」の動線に関して配慮が行き届いているかどうかです。この事の配慮が不足しているマンションが多いのは困った現象です。

これから益々「 高齢化社会 」になります。その為に車椅子が必要な高齢者の方や身障者の方と「 車 」で出かける時の配慮は絶対に必要になると思いますので,エントランスの前に一旦車が駐車できるスペースを設置して欲しいと思います。

更に,主婦が小さな幼児を連れて「 車 」で買い物に行く時や,マンションに帰った時の配慮としても先程のスペースは必要です。例えば,「 車 」で幼児と買い物して帰った時に敷地内の屋外駐車場へ「 車 」を入庫する前に一旦,エントランスで幼児や買い物の荷物を降ろし,自住戸へ運ぶ間「 車 」を数分駐車しておくスペースがエントランスの前に有りますととても便利です。しかし現実はエントランス前に,この様なスペース等を確保しているマンションが非常に少ないのです。

このスペースを俗に「 車寄せ 」と言います。「 車寄せ 」とは通常,エントランス前に設けた「 車 」を寄せて乗降可能な屋根付きの部分の場所( スペース )をいいます。

更にこの「 車寄せ 」の脇に一時的に車を駐車できるスペースが付置され確保されていますととても便利です。

車椅子に座っている高齢者の方やバギーに乗っている幼児等と「 車 」で外出の時にはまず,彼等を先にエントランスホールのスペースに移動させます。それから運転する方が駐車場へ行き「 車 」を出庫しエントランス前の「 車寄せ 」に一時駐車して,彼等を「 車 」に乗せれば良いのですのでお年寄りの方々等も楽です。

「 車寄せ 」が有れば,大きい庇状の屋根が有りますので雨が降っていても「 車 」の乗降時に濡れずにすみます。地下の駐車場の場合は地下のエレベーターホール前に「 車寄せ 」スペースが有れば便利です。

またタクシーを呼んだ時にタクシーに待ってもらうスペースにもなります。

この「 車寄せ 」スペースは今後のマンションには非常に必要な場所ですのでマンションを設計している方々,是非設置をして下さい。ちなみに現在,私が「 設計監修 」しているマンションには必ず「 車寄せ 」を設置できる様な設計変更を行っています。

余談ですが,私は「 車寄せ 」を設置し更に「 バレットパーキング 」( Valet Parking )サービスがもっと普及すれば良いと思っています。「 バレットパーキング 」サービスとは車のキーを係りの人に預けると車の駐車を代行して駐車場に入庫し,外出時には駐車場よりエントランスへ車を出してくれるサービスです。以前,海外で仕事をしました時にホテルに長期滞在をし,レンタカーを借りてホテルから現地の設計事務所等への往復時にこの「 バレットパーキング 」サービスを利用してとても便利だったのを未だに思い出します。

日本のホテルでも「 マンダリンオリエンタルホテル 」「 ウエスティンホテル 」等では「 バレットパーキング 」サービスを行なっています。「 玉川高島屋ショッピングセンター」でも「 バレットパーキング 」サービスを行っています。1度,御利用されたら如何ですか…?
快適なので病み付きになりますよ…。

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