「 内覧会 」の要注意点は…。-2

今回も「 内覧会 」の要注意点の続きをお話致しましょう。

今回は「 内覧会 」に於いて,購入者の方が見つけた修正指摘事項について,修正工事を是非実行してもらう様に,売主の方やゼネコンの方への対応の仕方をお話致しますので活用して下さい。

今までの私の「 内覧会 」チェックでは是正指摘事項が平均40項目程出てきています。

私の「 内覧会 」チェックでは「傷」「汚れ」は依頼者にチェックして戴き,建築,電気や設備の納まりを重点的にチェック致します。

建築,電気や設備の納まりで使い勝手が悪い所や,入居者がメンテナンスできない所を重点的に私が是正指摘し,付添っているゼネコンの方にチェックリストに記入して戴き修正工事をして戴いております。

その作業を行なっていますと,たまに付添いのゼネコンの方が「 この件は我々だけで修正工事を行うという事を承諾できません。売主と後で相談して修正工事をするか否かを決めますので,検討事項にして下さい。 」との回答が有ります。

私はその様に付添いのゼネコンから言われた時は直ぐに「 この物件の売主の社員の方に直ぐにこの住戸に来て戴く様に連絡して下さい。この現状を実際に見て戴き妥当か否かを判断して戴きたいのです。 」とお願い致します。そう申しますと,付添ってくれているゼネコンの方が携帯電話で売主に連絡し,数分後に「 内覧会 」で待機している売主の技術屋さんと設計・監理された方が私のチェックしている住戸に来てくれます。

そこで私の是正指摘事項の内容と理由を説明し,売主の方に私の見解を納得して戴き,修正工事をゼネコンの方に指示して戴きます。一流の売主ですと直ぐに私の論理を理解して戴いて「 修正させて頂きます。 」との回答が出てきます。

処が三流の売主ですと「 モデルルームと同じ納まりですので修正は致しません。 」との回答が出てきます。「 モデルルームと同じ納まりですので修正致しません。 」という回答は三流の売主の常套句です。

この回答が出てきますと,私は俄然とファイトが湧き,売主の方と設計・監理の方に「 モデルルーム完成後,顧客への披露前に売主,設計者,ゼネコン3者で検討会を行なったのですか…?ましてこの住戸はモデルルームの住戸タイプとは違います。この納まりが御社の設計基準なのですか…? 」と問い質します。大抵はその後回答が有りませんので,強引に私が指摘した是正箇所の修正工事をして戴いております。

私が現役でマンションの設計を行っていました時は建物の竣工後クレームが出ない様にモデルルームが完成致しますと,毎回,売主,ゼネコンと私共設計者3社で検査し,使い勝手が悪い所や入居者の方がメンテナンスし辛い箇所を顧客に披露する前に摘出していました。
摘出致しました修正箇所は再検討をし設計変更を行い,売主の方に報告し,モデルルームの是正工事をさせて戴いていました。

三流の売主の場合はほとんどがその様な検査を行わずにモデルルームが完成致しますと直ぐにオープン致します。そして「 内覧会 」チェックで是正の指摘を受けると先程の常套句で逃げようと致します。

しかし,私の「 内覧会 」チェックの場合は建築に精通しておられない方より依頼されて「 内覧会 」チェックを行っていますので,私は建築のプロとして納得できない箇所はあらゆる手を駆使して絶対に是正工事を売主にして戴いております。

「 内覧会 」チェックは住戸内の検査も大変ですが,更にこの様な遣り取りを行なうのでかなり時間を費やします。その結果私の「 内覧会 」チェックは最短でも約4~5時間程度かかってしまいます。

マンションの設計・監理を約30年行い,何十件のクレームと対峙した経験に基づいて「 内覧会 」チェックを行いますので,私が指摘する是正事項には売主の方や設計・監理担当の方はほとんどの方が反論してきませんし,できないのです。マンションの設計は「 経験工学 」なのです。

「 内覧会 」チェックを専門家に依頼される場合は,依頼先の専門家が今までにどの様な会社でどの様な仕事をしていたかを細かく聞いてから判断し,依頼される方が良いかと思います。

ちなみに,私も「 内覧会 」同行チェックの業務を行っていますので,御依頼戴ければ幸いです。お申し込みのURLは以下です。

http://www.sumai-surfin.com/service/usui-office/

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