洗濯機置き場の照明に要注意

今回は女性の方がモデルルームを見る時に見落としがちな所をお話致しましょう。

それは,洗面脱衣室内の洗濯機置き場の照明器具位置のチェックです。

通常,女性の方は洗面脱衣室に入りますと,大抵の方は洗面化粧台のチェックやリネン庫の有無は入念に行います。

そして洗濯機置き場のチェックは防水パン( WP )の寸法を測り,現在使用している洗濯機が置けるかどうかの確認のみです。そこであえてWPの照明器具の位置の確認をされる様に御注意申し上げます。

洗濯機置き場の前に立ってWPより約1メートル前後の高さの位置( 約洗濯機を置いた時の高さ )で,WPの中央に手をかざして下さい。その手に照明器具の光があたっていますでしょうか…? 多分その手にはチェックされた方の自分の陰が落ちているケースが多いのです。

このチェックは,実際に入居された時,洗濯機置き場に洗濯機を置きましましたら,洗濯機の中の洗濯槽内が自分の陰で薄暗くなってしまうのではないかという確認なのです。

洗面脱衣室の天井高さ( CH )は通常約2.2メートル位です。その高さに60ワット電球が差し込まれたダウンライト( DL )が2基設置されて部屋の明かりを確保しています。

ちなみに,DLとは天井に埋め込んで設置する筒状の照明器具です。天井面下に設置する照明器具よりも照らす面が暗いのです。

ほとんどのモデルルーム洗濯機置き場付近の照明器具はWPより手前に約40~60センチの位置で高さは約2.2メートル位です。

日本人の女性の身長はだいたい1.5メートル~1.6メートル位です。その位の身長の方がWPの前に立ちますと,立った位置より多少後の所で頭上より60センチ~70センチ上に照明器具が有ります。その様なケースですと,WP面に自分の陰が落ちているのです。

かなり前にこのコラムや私の本でもこの件で事業主に注意を促してきましたが,一向に改善されていません。

私は「 内覧会同行 」チェックでは依頼者の奥様にWPの前に立ってもらい,WP面に自分の陰を落としていないかを試して戴いています。90%以上の確率でWP面に奥様の陰が落ちて暗いのです。この件を修正する工事を依頼しても大抵は「 モデルルームと同じですから致しません 」という回答が返ってきます。私は依頼者の為に大変な労力をかけて修正工事をしてもらう様にしています。

この洗濯機が陰になる件は意匠と電気設備の設計者の配慮不足ですし,モデルルーム完成時に事業主もチェック不足です。

私の本業は「 設計監修 」ですので,私が担当している物件の洗面脱衣室内の照明計画はこの様な現象が起きない様にWPの手前の縁の直上にDLを設置する様に設計者に助言しております。その様にすれば洗濯機の洗濯槽の中も明るくなり洗濯し易いのです。特に購入者( 入居者 )が高齢の方ですと,この事に設計者は配慮が必要ですし,事業主もモデルルームで実験して下さい。

女性の方々,モデルルームに行きましたら,WPの前に立って是非チェックをして下さい。

連載コラム

特集

もっと見る