「 コンクリートの品質 」に要注意

国土交通省が6月25日に「 高強度コンクリートの大臣認定仕様の不適合について 」の報道発表資料をHPに掲載致しましたので,下記URLより御覧下さい。

http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/house05_hh_000179.html

6月26日には朝日新聞と日本経済新聞がこの件を取り上げ掲載致しました。

この国土交通省の報道発表資料を読んだ私の感想を申し上げますと,企業擁護のスタンスの言い訳的な文章で,特に今後の対応策に関しての細かい手順や日程が曖昧な様に感じられました。

実はこの件,約1ヶ月弱前に私に「 購入相談 」依頼をされた方から6月19日にメールがきまして,依頼者が購入検討していた物件が突然,販売中止になったので理由を調べて欲しいとの事でした。

私なりに調査致しましたが残念ながら判りませんでした。

6月27日に先程の「 購入相談 」依頼者から私に再度メールが有りました。その内容の概略は下記に記しましたので御覧下さい。

『 碓井様

お世話になっております。

相談物件の件でございますが,竣工延期の件で原因が判明いたしましたのでご報告申し上げます。
国土交通省が認可されていないコンクリートを使用していたことが判明したため,建設作 業を一時ストップしたとのことでした。( 中略 )
国土交通省はこれを受けて、JIS規格で定めている340J/g以下であれば国土交通省自身の規制値である330J/g以下でなくても問題がないと所見を出しました。
私共素人では本当にこれで問題がないか不安です。
私共としてはそもそもこの10J/gの差が構造に決定的な影響を及ぼす差でなければ,そもそも数年前に基準値をJIS規格に合わせていると思うので,この10という値が構造に決定的な影響を及ぼす数値であると思わざるを得ません。

国土交通省は約9年前から自分たちの基準値に合わないコンクリートを使用した建築物に大臣認定を与えてしまっており,また今回の宇部三菱セメントを使用したマンションも90棟あることが判明したため,これらのマンションについて全て認定を取り消してしまうとあまりにも問題が大きくなってしまうので,本来は緩和してはいけない規制値を10緩くして問題を隠ぺいしているのではないかと深読みをしてしまいます。( 後略 ) 』

ちなみに,このメールを書いた方は建築に関しては全くの素人です。事務系の御仕事をされている方です。

私はこのメールを拝見しました時に,建築には全く素人の方がここまで勉強して,ご自身の意見をしっかりと私に送ってこられたので,感心致しました。

この方の意見及び解釈は正当な文章だと私は感じました。

私も早速,友人の構造設計者に連絡をし,今回のこの問題に関して,役人的回答では無く構造設計者の本音を聞きメールを戴いた方にお返事を致すつもりです。

これから,マンションを購入される方は購入予定マンションの「 コンクリートの品質 」を販売員に質問し,書面にて回答を得,その書面の内容確認してから判断される様にした方が賢明だと思います。

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