マンション事業主(売主)の選定は…。

先日「住宅金融公庫」で「良いマンション・悪いマンションの見分け方」というセミナーを行いました。

その後,私の所へ「ディベロッパーの良し悪しの見分け方。」を教えて欲しいとのメールが沢山きました。メールを送られてくる方の素性がわからないのであえて曖昧に答えています。

先程のセミナーも主催者が公的機関なので最低線,これからお話いたしますマンションの事業主体(売主)はお勧めできないと申し上げました。

最近良く見かけるのが,1つのマンションで複数の事業主が共同企業体となって売主になっている物件です。ほとんどがリスク分散の為ですが200戸程度のマンションで5社も売主になっているのは異様に感じられますが「赤信号みんなで渡れば恐くない。」の路線です。

しかしここで注意したいのは,複数の事業主(売主)の中にそのマンションの工事をしている施工者(ゼネコン)が含まれていたら私はお勧めいたしません。

その理由をご説明致します。事業主(売主)はそのマンション工事の発注者です。施工者(ゼネコン)は受注者です。

建築工事の発注者と受注者の利害は相反するのが普通です。その利害が相反する会社が発注者側と受注者側に居れば,どの様なマンションに出来上がるかは自明の理です。

建築工事の見積書が受注者から提出されても,発注者側に見積書を提出した会社が参加していれば見積書のチェックや査定はほとんどできません。受注者のほぼいいなりの価格で工事を発注せざるを得ません。

また,このケースの場合は工事中の監理(チェック)も厳しく行えないのが現状です。

私が今まで見た限りでは,分譲マンションの事業主の中にそのマンションの工事をしている会社が参加している物件で良い物件はほとんど有りませんでした。

マンションはもはや供給過剰気味ですから事業主(売主)も慎重に選びましょう。

連載コラム

特集

もっと見る