「 屋内廊下 」のメリット,ディメリットは…。

この処,新規分譲マンションで多いのが「 市街地再開発事業 」に依る大規模な「 タワーマンション 」です。

「 タワーマンション 」の各階のプランはほとんどが中央部分がコアー( 共用施設をまとめた所 )状になっていましてエレベーター,階段,ごみ置き場や設備シャフト等が配置され,そこから住戸に行く廊下は「 屋内廊下 」になっています。

たまに「 タワーマンション 」でも各階の中央部分が大きな吹き抜けになっていましてエレベーターや階段等から各住戸へ行く廊下が「 外部廊下 」になっているものが有ります。

今回は「 屋内廊下 」のメリット及びディメリットのお話を致しましょう。

「 屋内廊下 」のメリットはなんと言ってもエレベーターを降りてから雨や風の影響を受けないで快適に各住戸まで到達できる事です。

そして,通常のファミリータイプの「 屋内廊下 」は換気のみが多いですが,高級マンションの「 屋内廊下 」は換気と更に冷暖房まで行っていて,高級ホテルの廊下を歩いているのと同じで良い気分です。「 屋内廊下 」に面した壁はビニールクロス貼りで,例えぶつかっても怪我はしませんし,床はカーペット敷きで人の歩く音も聞えません。

「 屋内廊下 」のメリットはこれだけと言ったら言い過ぎかもしれませんが,実際に私の知っている限りはそうなのです。まあ,あえてメリットと言えば 「 屋内廊下 」の両側に住戸が有る場合は法規に依り「 外部廊下 」タイプより廊下幅が広くなっているのがメリットと言えるでしょう…。

この「 屋内廊下 」の換気や冷暖房のランニングコストは結構な金額です。気分が良い代わりに毎月払う管理費や修繕積立金が「 外部廊下 」タイプよりかなり高くなります。これがディメリットの1つです。

換気設備や冷暖房設備の機械のメンテナンスやフィルターの掃除等に費用がかかります。
また,これらの機械が古くなりますと交換が必要になります。それらが毎月払う管理費や修繕積立金を高くしているのです。

例えば地上35階建のタワーマンションであれば1階の広めのエントランスホールとエレベーターホールも換気と冷暖房をしており,その上の34フローアーの「 屋内廊下 」も最低,換気は行っていますので,そのランニングコストやメンテナンスコストは毎月払う管理費や修繕積立金でまかなわれる訳ですので高額になります。

「 屋内廊下 」のディメリットの2番目は角住戸以外の住戸は外部に1面しか面していませんので,通風が取れないという事です。

これは重要な事です。これから気候が良くなり住戸内の冷暖房機を運転しなくても良い季節になりますが,窓を開けても風が抜けないのです。法規で義務付けられた24時間換気設備のみの換気しか出来ません。

特に梅雨時期や高温多湿時期になりますと24時間換気設備での換気のみでは湿気が溜り「 カビ 」発生の原因となる可能性が高いのです。

角住戸ですと住戸は外部に2面,面していますので,「 屋内廊下 」タイプでも住戸内の通風が期待できます。

ちなみに「 外部廊下 」タイプですと住戸のメインバルコニー側の窓を開けて「 外部廊下 」側の窓を開ければ通風が確保できます。

最後に「 屋内廊下 」のディメリットを申し上げます。それはセキュリティーをくぐり抜けた不法侵入者が「 屋内廊下 」のどこかに隠れていてもわからない事です。特にタワーマンションの「 屋内廊下 」の形状はロの字状やコの字状になっているものが多く,入居者がエレベーターを降りて「 屋内廊下 」を歩いていても不法侵入者がどこに潜んでいるかが分りませんので,心配になります。例え監視カメラが「 屋内廊下 」の天井に設置してありましても,管理人が常にモニターTVをチェックしてはいません。

ホテルですと更にセキュリティーの人が各階の廊下を巡回していますので安心できますが,分譲マンションでそこまで行なったら毎月の管理費はとても高くなりますので行なっていないのです。

「 屋内廊下 」は快適ですが,ディメリットも多いので,タワーマンションを購入しようとされている方は,「 外部廊下 」タイプのタワーマンションと住戸プランや毎月払う管理費や修繕積立金等を良く比較検討して下さい。

PS:
今回のコラムのタイトルは2月に「 購入相談 」された方からリクエストされたものです。
このコラムを読んで頂いている方で,コラムのタイトルにして御聞きになりたい事を
下記のURLよりリクエストして頂ければ幸いです。採用の際には小生の本を御贈り致します。
https://www.sumai-surfin.com/service/usui-office/form2.php 

連載コラム

特集

もっと見る