マンション共用部分の「 事業仕分け 」…?

この処,政治の世界では国の税金の無駄遣いを無くそうと, 「 事業仕分け 」という名目で政治家が官僚に国のあらゆる事業の必要性の有無の聞き取り調査を行い無駄を省こうとしています。

国の事業もマンション共用施設も作る時の費用より,維持管理費用は莫大になり一旦作れば止められず,維持管理費用の垂れ流しになります。

例えば,地方の過疎地に「 熊しか通らない道路 」を新設したとします。地方の過疎地ですので土地買収費用や道路工事費は国家予算から見れば微々たるものです。

処がこの「 熊しか通らない道路 」を新設した事によって定期的に道路の点検費用( 人件費を含む )や補修や改修費用が未来永劫に費やされるのです。

マンションの共用施設も同じです。入居者の2~3%の人しか使用しない施設が有りますと,その施設の維持管理運営費用や固定資産税は使用しない人も必ず毎月「 管理費 」や「 修繕積立金 」に含まれて払わされています。

一番,悲劇なのは入居してから5年未満で使用されなくなる共用部分の施設です。

さて,今回は私が独断で過去のデータや,現在の良心的なデベからの情報に基づき,マンション共用部分の施設の「 事業仕分け 」を行いました。

マンション共用部分で必要最低限の施設は設備関係や駐車場,駐輪場等の施設を除きますと「 エントランスホール 」「 管理人室 」「 郵便受け室 ( 宅配便ロッカー含む )」「 集会室 」「 ごみ置き場 」等だけです。

総戸数50戸未満程度のマンションであれば,「 エントランスホール 」の片隅に「 打ち合わせコーナー 」的なスペースを確保すれば「 集会室 」等は必要無しです。

過去を振り返って一番使用されなくて,一番維持管理費がかかったのが「 温泉浴場 」です。
この「 温泉浴場 」は「 浴場 」の循環ポンプ等の維持管理と「 脱衣室 」の毎日の掃除や冷暖房のランニングコスト等がかなり費やされ毎月支払う「 管理費 」の中で一番の金食い虫だったのです。

親しい友人達と温泉に浸かるのは楽しいですが,同じマンションに住む見ず知らずの人に
自分の裸を見られるのは「 嫌 」という奥様方の心理が分っていなかったのです。

さすがに,近年マンションの共用施設に「 温泉浴場 」を設置しているケースは見かけなくなりました。現在はリゾートマンションだけでしょう…。

二番目に使われなくなった共用施設は「 ラウンジ兼バー 」です。この施設は,マンション販売時点では好評で,いざ入居されるとやはり約1~3年位でほとんど使用されないそうです。この施設はバーを切り盛りする人の人件費や照明・空調費用や掃除費等が結構かかります。

三番目に使われなくなった共用施設は「 フィットネスジム 」です。この施設,マンションの販売時点では好評で,いざ入居されると約2~3年位でほとんど使用されないそうです。
この施設,結構色々な機器を置きますのでイニシャルコストがかかり,維持管理費も半端ではないそうです。過去にジャグジーを設置してその浴槽の振動が建物全体に伝わり大変な事になったマンションもあります。

四番目に使われなくなった共用施設は「 ゲストルーム 」という施設で,入居者の方の両親等が宿泊する部屋です。ほとんど訪ねて来た御両親は入居者の住戸内の1室に泊まるか,近くのホテルに泊まるそうです。この部屋は予約制で使用料を管理組合に払いますが,微々たる宿泊料では到底まかなえません。

五番目に使われなくなった共用施設は「 キッズルーム 」です。入居当初は結構使用されるそうですが約3~5年位経ちますと,ほとんど使われていません。理由は子供達が成長して使わない様になる事と,事故等が起きた時の責任の所在が明確で無いからです。以前,5~6年前頃建ったマンションの「 キッズルーム 」を見ました処,誰も使用しておらず鍵がかかっており,なかには掃除もせずにカビ臭く,蜘蛛の巣が張っていたのが有りました。

マンションの共用施設の「 事業仕分け 」を致しますと,まだまだ沢山ありますが,今回は主な5点を挙げました。

この5点は私の「 事業仕分け 」では無駄な施設であると思います。

上記の様な無駄な共用施設を設置するならば,その費用を他の共用施設に廻して欲しいと思います。

一例ですが,今後我国の「 高齢化社会 」を見据えて「 エレベーター 」のカゴの大きさを広くし,エレベーターの台数も最低50戸に1基は設置して欲しいと私は思います。

最近,分譲されているマンションで良心的なデベは,ほとんど使用されないで経費のかかる共用施設はなるべく少なくして,「 エレベーター 」の台数を増やしています。

私のマンション共用部分の「 事業仕分け 」,今後マンション購入の参考にして戴ければ幸いです。

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