今年のマンションの「 キーワード 」は3つ-3

前々回,2010年の分譲マンションの「 キーワード 」は3つあると私は申し上げました。

そして,前々回の260号では分譲マンションの「 キーワード 」の1つ目は「 一家団らん」( ホーム・サークル )と御説明致しました。

前回の261号では分譲マンションの「 キーワード 」の2つ目は「 エコロジー 」であると御説明致しました。

今回,262号では分譲マンションの「 キーワード 」の最後の3つ目のお話を致します。

2010年,分譲マンションの「 キーワード 」の最後の3つ目は「高齢者に優しく」です。

我国,日本は「 高齢化社会 」にドンドン向いつつあります。ちなみに高齢者とは何歳以上の方か御存知ですか…?何かの書物で読んだのですが,高齢者の定義は65歳以上の方としているそうです。

今後,あと3~4年で「 団塊の世代 」が高齢者の仲間入りをしていき高齢者が急速に増加していきます。

ここで「 団塊の世代 」の御説明を致します。「 団塊の世代 」とは第一次ベビーブームの1947年(昭和22年)から1949年(昭和24年)の3年間に生まれた方々だそうです。厚生労働省の統計人口では約800万人居るそうです。

この方々は2012年から2014年に65歳になります。3年間で800万人も増えるのです。

余談ですが,我家の周辺には90歳以上の元気なお年寄りが沢山いらっしゃいます。

もう「 高齢化社会 」はとっくに始まっていたのですが,戸建住宅やマンションの「 高齢化社会 」への対応がかなり遅れているものが見受けられます。

ですので, 2010年の分譲マンションの最後の3つ目の「 キーワード 」は「高齢者に優しく」でいきたいと思います。

平成12年(2000年)4月に施行されました「住宅の品質確保の促進等に関する法律」(住宅品確法)の中の「 住宅性能表示制度 」で「 高齢者対応 」の項目が有ります。

この「 住宅性能表示制度 」の「 高齢者対応 」では「 高齢者等への配慮に関する事」として2つの項目が有ります。

最初の項目は「 住戸内における高齢者等への配慮のために必要な対策の程度 」として,1から5等級まで規定しています。この項目,最低でも2等級の「 高齢者等が安全に移動するための基本的な措置が講じられている」の配慮は必要だと思います。

2つ目の項目は「 共同住宅等の主に建物出入口から住戸の玄関までの間における高齢者等への配慮のために必要な対策の程度 」として,やはり1から5等級まで規定しています。この項目でも,2等級の「 高齢者等が安全に移動するための基本的な措置が講じられている」の配慮は必要だと思います。

具体的に簡略化して申し上げますと,住戸内では床の段差を極力無くして「 バリアフリー 」にする事と,姿勢の変化の負担を軽減するための対策として「 玄関,浴室,洗面脱衣室やトイレに手摺を設置 」する事です。共用部分では「 廊下がスロープ状になっている場合は1/12勾配以下にする事 」(但し高低差が8センチ以下の場合は1/8勾配以下)が主な配慮です。

最後の「 キーワード 」である「 高齢者に優しく 」に関して具体的に御説明したらまだまだ沢山ございます。

これから,マンションを計画しているデベには是非「 住宅性能表示制度 」の「 高齢者対応 」の3等級の内容の採用をお願いしたいと思っております。

この「 住宅性能表示制度 」の「 高齢者対応 」の3等級の内容で建設されたマンションは今後お奨めです。今後の「 高齢者社会 」にかなり対応できると思います。

尚「 高齢者等への配慮に関すること 」の詳しい内容は「 国土交通省 」が「 住宅性能表示制度を理解するための手引き 」の中に書かれていますので下記URLよりお読み下さい。

http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/torikumi/hinkaku/point/2_9.pdf

3回にわたり『 今年のマンションの「 キーワード 」は3つ 』を御説明いたしました。

私は2010年に計画し,分譲するマンションはデベサイドでこの3つの「 キーワード 」である「 一家団らん 」「 エコロジー 」と「 高齢者に優しく 」は是非,配慮して頂きたいと期待しております。

購入者の方々も最低この3つの「 キーワード 」に配慮した物件を選定して頂きたいと思います。

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