「価格表」を良く見る事が大切

今回は新規分譲マンションの「価格表」が如何に大切で便利かを御説明致します。

皆様がモデルルーム・販売事務所へ行かれますと,まず営業担当者が付きモデルルームを案内し,その後簡単な「アンケート」に記入させられその後「物件資料一式」の紙袋を渡されます。

この「物件資料一式」の紙袋の中には通常「メインパンフレット」「販売図面集」と「価格表」等が入っています。

処が,最近は「価格表」が入っていなかったり,「価格表」が入っていましても全住戸の価格が記入(印刷)されていない場合が多いので,その場合は全住戸の価格が記入された「価格表」を要求する様にして下さい。

大型物件(200戸以上)では第一期第一次販売と称して,第一次販売住戸(約20戸程度)の価格しか「価格表」には記入してありませんので,せめて第一期販売分の住戸の価格は手書きでも良いですから記入してもらいましょう。

さて,「価格表」の上手な検証は建物高さの中間階の南向き中住戸(なかじゅうこ-両脇を他の住戸に挟まれている住戸)の住戸販売価格を住戸専有面積(平方メートルまたは坪)で割って平方メートルまたは坪当たりの販売単価を算出して下さい。

販売単価を算出する理由は,住戸価格ですと住戸専有面積の広さで価格が上下致しますが,専有面積単位(平方メートルや坪)で比較致しますと同じ階の同じ方位に向いている中住戸の専有面積あたりの販売単価の比較検証ができるからです。

そして,次に同じ階で,南向きでない中住戸や南向き妻側住戸(住棟の端にある住戸で角住戸とも呼ばれている)の各々の住戸専有面積の平方メートルまたは坪当たりの販売単価を算出して下さい。

結果は多分南向き中住戸は南向きでない中住戸より約10%程度価格が高いと思います。そして,南向き妻側住戸(南と東向きか,南と西向き)は南向き中住戸より約12%から16%強価格は高いのが常です。

さて,上記の様な価格設定になっていない住戸がたまに見受けられます。

例えば南向き中住戸が,南向きでない中住戸と販売単価(平米,坪当たり)がほとんど同じ場合を御説明致します。この場合は南向き中住戸のメインバルコニー側正面近くに空き地が有り,売主(事業主)は近い将来に高い建物が建つ計画がある事を知っているケースが有るのです。

あとは同じ階で1住戸だけ販売単価が安い住戸は,何か隠れたディメリットが有るはずなので販売員に安い理由を聞きましょう。良くあるケースでは販売単価が他の中住戸よりかなり安い中住戸は住戸玄関がエレベーターホールに面していましたり,住戸の外廊下側の洋室が外階段に面している場合です。

2階の中住戸で1戸だけ販売単価が安い場合は大抵の場合,下が1階のエントランスホールでオートロック(自動扉)の開閉音がウルサイという理由が多い様です。

この様にして検証し,ある住戸だけ販売単価が5%から7%位安い場合はその理由を細かく販売員に尋ねましょう。そういう住戸は安い理由を販売員の方からは絶対に言ってきません。ですので安いと思って購入し,契約をしてから聞いても後の祭りですので気をつけて下さい。

あと「価格表」の見方で便利なのは,購入予定住戸の上下左右の住戸のタイプ名が直ぐに分ります。

それらのタイプ名の住戸プランを販売図面集からコピーして下さい。

そして,そのコピーを販売図面集の中の購入予定住戸プランのページの両脇や上下にセロハンテープ(剥がし易い)で留めます。

そうしますと,ひと目で各々のタイプの住戸水周りが何処に有るかが分り,購入予定住戸への影響を検証する事ができるのです。

それを見て,例えば購入予定住戸の主寝室の脇に隣戸のバスルームやトイレが有りましたら,他のタイプの住戸を検証しましょう。上階住戸も同様に検証してみて下さい。

新規分譲マンションの「価格表」はこの様な検証にも活用できるので便利な書面です。

モデルルーム・販売事務所に行ったら是非,貰ってきて今回のコラムで書きました様に検証してみて下さい。

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