ルーフバルコニーの「雨水排水口」

秋もだいぶ深まり,枯葉が沢山落ちる季節になりました。

ルーフバルコニーに設置されている「雨水排水口」がこの枯葉に依って塞がれ,下階住戸への漏水事故を発生した事例がかなり有ります。

今回,マンションのルーフバルコニーに設置されている「雨水排水口」が枯葉に依って塞がれないメンテナンスのお話を致します。

漏水事故で一番多いケースはルーフバルコニー端部に設置してあります「雨水排水口」が枯葉等で塞がれた結果なのです。最上階住戸上(屋上)の「雨水排水口」が塞がれての漏水事故より多いと聞いております。

ルーフバルコニー付きの住戸を購入しようとしている方は,これからのお話を充分に理解して販売員に質問して下さい。

リビング・ダイニング(LD)の外部に有る通常のメインバルコニーはウレタン塗料を塗布し,簡易防水をしています。そして,バルコニー先端に側溝を付け住戸の戸境付近に「雨水排水口」を設置し,雨水対策をしています。上下は同じバルコニーで共に外部ですから,多少漏水してもあまり問題は有りません。

処が,ルーフバルコニーの下は住戸ですのでマンションの屋上の防水仕様と同仕様にしてコンクリートスラブの上に「アスファルト防水」をしております。

「アスファルト防水」ですとコンクリートスラブにクラック(ひび割れ)が生じてもアスファルトを染込ませた3層~5層の防水層が雨水をシャットしてコンクリートスラブ下(下階住戸)に漏水する事が無いようにしています。

更に,ルーフバルコニーは屋上と異なり,頻繁に人が歩きますので「アスファルト防水」の上に「保護モルタル」を薄塗りをし,その上に厚さ約8センチ~10センチ程度,軽量コンクリートを打ち(敷き)ます。その様にすれば人がサンダルや靴で歩いても「アスファルト防水層」は保護されて漏水事故の危険性がほとんど無くなるからです。

但し「雨水排水口」の形状に依って,枯葉等で塞がれる影響は多少違ってきます。

さて,これから本題であるルーフバルコニー設置の「雨水排水口」のメンテナンスについてワーニング(警告)させていただきます。

通常,ルーフバルコニーの「雨水排水口」のメンテナンスは,マンションの管理会社が清掃屋に手配し,管理費で行なうのです。

特に気を付けなければならないのは清掃屋が専有部分(住戸内)を通らずに,共用部分からルーフバルコニーの「雨水排水口」へ到達する通路が確保されているかです。
これが非常に大切な事です。

このメンテナンス用の専用通路が確保されていませんと,清掃屋が住戸内を通って清掃するか,ルーフバルコニー付き住戸を購入された方が自主的に「雨水排水口」を清掃しなければなりません。

後者はルーフバルコニー付き住戸を割高で購入しましたのに「割りを食って」しまいます。

先程も申し上げた様に秋から冬にかけては枯葉が「雨水排水口」を塞ぐ事が多く,枯葉やゴミの除去が重要です。これらを除去しませんと,大雨時にルーフバルコニーへ降った雨が排水されずに大量の水が溜りプール状になります。

プール状になった雨水の水深が約15センチを超えますと,ルーフバルコニーの下の住戸に漏水する可能性が大きくなります。この理由を説明致しますと長文になりますので割愛させていただきます。

ルーフバルコニー付き住戸を購入する場合は上記の事項を充分に確認して下さい。

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