東海地震が最も危険な状態…。

9月27日付「 産経ニュース 」で「 東海地震 ひずみがたまり過去30年で最も危険な状態 」という記事が掲載されていましたので,皆様に御報告致します。

まず,記事の内容の概略を御紹介致します。

記事の最初の原文は『 東海地震の想定震源域である静岡県西部で一昨年以降,プレート同士が強く固着している部分( アスペリティー )に、ひずみがたまり,過去30年で最も巨大地震が起こりやすくなっていることが26日,防災科学技術研究所( 茨城県つくば市 )の松村正三・研究参事の研究で分かった。震源域のプレート境界で前例のない異常が起きていることを示した内容で注目される。』と書いてありました。

更に『 震源域では,今年8月に駿河湾地震が発生するなど中小規模な地震が増加し,プレート境界がゆっくり動く「 スロースリップ 」と呼ばれる現象の活動域も広がるなど地殻活動にも大きな変化がみられるという。松村参事は「 海側のプレートがゆっくり沈み込んでいるのに,アスペリティーだけが残っている危険な状態だ。引き続き活動を注意深く見守る必要がある 」としている。』と注意を促していました。

最後に『 今年の8月の駿河湾地震が東海地震の前兆とみるか判断は難しい。しかし震源域のアスペリティーにより大きなストレスがたまったことは確実で,関連がないと楽観視するのではなく,今後十分に注意する必要がある。』と警告を発していました。

記事内の「 アスペリティー 」とは「 プレート間にある摩擦が大きい固着域のことで,普段は滑り止めの役割をしているが,ひずみが限界を超えると一気にずれて巨大地震を引き起こす。」言葉だそうです。

この東海地震が発生すれば当然,関東圏にも影響が大きいと予想されます。

さて,ここで分譲マンションが地震対策をしているかを「 モデルルーム・販売事務所 」で判断する簡単な方法を御説明致します。

まず,「 免震構造 」か否かを販売員に聞く事です。「 免震構造 」とは地震の揺れを建物に直接に伝えない構造で,地震の揺れをかなり軽減する効果があります。

タワーマンションでは更に「 制振装置 」( 揺れを吸収・制御する装置 )を組み込んでいるか否かの確認も大切です。

但し,建築費は割高になりますので販売価格は高めです。また,長期修繕計画に「 免震装置 」や「 制振装置 」のメンテナンス費用を組み込んでいるかの確認も必要です。

それから,住戸の玄関扉が「 耐震枠・耐震丁番 」仕様になっているかどうかです。
もし「 耐震枠 」のみの仕様で玄関扉の位置が大梁下に設置してありますと,大きな地震時に「 耐震枠 」の変形が大きくなり玄関扉が開かなくなる可能性があると言われていますので要注意です。

次に住戸内ではキッチンの吊り戸棚の扉が地震時に開かないように「 耐震ラッチ 」が設置されているかを見て下さい。これが設置してあれば地震時にキッチンの吊り戸棚の扉が開いて,中に置いてあった物が落ちて怪我をする心配は少ないと思います。

最後にリビング・ダイニングや各洋室,和室の間仕切り壁内に「 耐震金物 」をビス留めできる下地材( ベニア厚さ9.5ミリか12.5ミリ )が設置されているかどうかです。

この「 耐震金物 」とは「 L字型 」の金物で,間仕切り壁を背にタンス等を置いた時に地震時に倒れない様にタンスの上と間仕切り壁にビス留めするものです。通常,間仕切壁はプラスターボードにビニールクロスを貼っていますのでプラスターボード用ビスで留めても大きな力がかかるとスッポ抜けます。この「 耐震金物 」はホームセンターやDIYで売っています。

ですので先程書いた様にビスが留まる下地材が更に必要なのです。

地震に配慮してあるかは概ね上記4点で簡単に確認できます。

平成7年( 1995年 )に起きた「 阪神淡路大震災 」( 兵庫県南部地震 ),1週間後に現地へ視察に行きました。

私はその時に見た大地震の被害の凄さが未だに脳裏に焼きついています。

今回のコラムは,これからマンション購入を検討されている方の一助になれば幸いです。

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