マンションの「長期優良住宅」の申請が…。

先日,朝日新聞朝刊の8月27日版に『 孫まで住める「長期優良住宅」・マンションの申請低調 』という記事が載っていましたのでこの件についてのお話を致しましょう。

まず「長期優良住宅」の認定基準は9項目有ります。国土交通省「長期優良住宅の認定基準(概要)」から抜粋して御説明致します。

1. 劣化対策:
数世代にわたり住宅(マンション)の構造躯体が使用可能な事。

2. 耐震性:
極めてまれ(数百年に1度)に発生する地震に対して継続利用のための改修の容易化を図るため損傷のレベルの低減を図る事。

3. 維持管理・更新の容易性:
構造躯体に比べて耐用年数が短い内装及び設備について,維持管理を容易に行うために必要な措置が講じられている事。

4. 可変性(共同住宅):
居住者のライフスタイルの変化等に応じて間取りの変更が可能な措置が講じられている事。

5. バリアフリー性:
将来のバリアフリー改修に対応できるよう共用廊下等に必要なスペースが確保されている事。

6. 省エネルギー性:
必要な断熱性能の省エネルギー性能が確保されている事。

7. 居住環境:
良好な景観の形成その他の地域における居住環境の維持及び向上に配慮されたものである事。

8. 住戸面積:
良好な居住水準を確保するために必要な規模を有する事。

9. 維持保全計画:
建築時から将来を見据えて,定期的な点検・補修等に関する計画が策定されている事。


以上の9項目が「長期優良住宅」の認定基準です。

全て今後の新築マンションがこの9項目の認定基準を満たし「長期優良住宅」の認定を受ける事が理想です。

処が新聞記事を読みますと,戸建の申請は6%強ですが,マンションは1%未満だそうです。

この事に関して「不動産協会」の見解では,天井の高さを上げたり,耐震性を認定基準に合わせるとコストが上がり,それに依って販売価格も上昇してしまうのでデベは敬遠しているとの事だそうです。

更に,今のマンションは長持ちして,コストをかけてまで,認定を取ろうとは思わないデベが多いのでは…と「不動産協会」はコメントしていました。

そして,購入者側にも原因が有るともコメントしていました。

新規分譲マンションに於いて,購入者は未だ「長期優良住宅」の認定取得のニーズが高まらずに,ほとんどが購入動機になっていないからだそうです。

ですので,購入者のニーズと「長期優良住宅」の認定基準にずれがあると判断し,国土交通省は「共同住宅対策」の検討をする方針だそうです。

「長期優良住宅」が普及すれば「環境負荷の低減」になり住宅を長期にわたり使用でき,住宅の解体等に伴う廃棄物の排出を抑制し環境負荷を低減したり,建替えに係わる費用の削減によって住宅に対する負担を軽減したり,適切な維持保全を行えば住宅の資産価値が維持でき,住宅に係わる資産割合が向上するのです。地球の「エコ対策」にも寄与いたします。

「長期優良住宅」の認定取得を受けたマンションを購入すれば「ローン減税」も適用されるのです。

購入者もデベロッパーもこの「長期優良住宅」の良さを認識して下さい。
デベロッパーは今後作る分譲マンションでは「長期優良住宅」の認定取得して欲しいと願っております。

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