「リノベーション」への管理組合の対応は…?

先日,ある雑誌の記事にマンションの住戸の「リノベーション」(改修)の実例が載っていました。

今回はそれを見まして私の感想と意見を述べさせて頂きます。

築約30年程度の中古マンションの住戸を「リノベーション」して「Before」&「After」のプランと写真が掲載されていました。

当初(Before)の住戸プランより「リノベーション」(After)したプランはかなり水周り(浴室,便所等)が移動されていました。また2ヶ所有ったパイプスペース(PS)が1ヶ所になっていました。

PSの減少に関しては「リノベーション」後のプランの書き間違えかと思って良く見ました。処が以前PSが有った場所が「ワーク・スペース」という空間(部屋)になっており未だに不可解です。

更に具体的に御説明致しますと,元の主寝室の広さを半分近く狭くして子供部屋にし,残りの半分のスペースに浴室,便所と洗面所を配置していたのです。

築約30年程度のマンションですので当然,下階の住戸プランはこの住戸の「リノベーション」前の住戸プランと同じだと推測致します。

上下階の住戸プランが同じですと,下階住戸の主寝室中央付近の真上に上階住戸の浴室,便所と洗面所が配置されてしまったのです。「リノベーション」した上階住戸の住人が夜中に便所やシャワーを使ったら下階住戸の住人はうるさくて目が醒めてしまいます。

上下階住戸の住人が険悪な関係になりかねません。

「リノベーション」前に「リノベーション」のプランを下階住戸の住人や管理組合に見せて了解を得たのでしょうか…?また特にPSは共有部分ですので勝手に位置変更や無くす訳にはいかないと思います。

この築約30年程度のマンションの管理組合がしっかりと管理規約の中に住戸の「リノベーション」の規則を追加して付記していれば,この「リノベーション」工事はできなかったと思います。

今後,中古マンションではこの様な非常識な住戸の「リノベーション」が増えてくると思いますので管理組合で「リノベーション」に関して細かい規則を作り管理規約に付記してマンション全体で自衛すべきだと思います。

過去にこのコラムの187号,188号で『マンションのリフォームの「要注意点」-1,2』を書きましたのでそちらも参考に御覧下さい。

https://s.sumai-surfin.com/columns/category/50/187
https://s.sumai-surfin.com/columns/category/50/188

マンションの管理組合の管理規約に『住戸の「リノベーション」は管理規約の規則を遵守し,承認を得てから工事を行わなければならない。』『これを遵守しない住戸の「リノベーション」工事は元の住戸プランに戻さなければならない。』と記載すると万全です。

マンションの管理組合の方々,一刻も早く住戸の「リノベーション」に関する細かい規則(細則)を作って管理規約に付記した方が良いでしょう…。

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