「オートロック自動扉」のセンサーは…。

最近,中古マンションの「現地同行」チェック依頼が増えてきました。

先日,チェックした中古マンションは平成13年(2001年)に竣工した築8年の物件でした。

当初の売主(事業主)は超大手スーパーゼネコンとその系列会社の共同事業物件で設計及び施工も事業主の1社の超大手のスーパーゼネコンでしたので,期待して「現地同行」チェックを行いました。

住戸内部は現在の所有者がリフォームして,壁紙や天井のビニールクロスを貼り替えてあり,一見新築マンションと見違える程良くなっていました。

しかし,この築8年の中古マンションの価格が新築時の販売価格の約85%なのには驚きました。通常築8年の中古マンションの価格は新築時の販売価格の約60%~70%が妥当な価格だと思います。

住戸内は良かったので,私に「現地同行」チェックを依頼された方が私に共用部分のチェックをして欲しいと言われて「ゴミ置き場」「駐車場」や「駐輪場」を見ましたが問題になる箇所はほとんど有りませんでした。

この物件は総戸数が50戸未満で規模が小さいので「集会室」等が無いのがチョット気になりました。30m2(約18帖)程度の集会室が有りますと,管理組合の打ち合わせ等,多目的に使えてよいのですが…。

そして,最後にエントランスホール周りをチェック致しました。

そこで「オートロック自動扉」のセンサー位置がちょっと低いのが気になりました。
その物件の「オートロック自動扉」は2枚の扉が両脇にスライドする「両引き分け型」自動扉でマンションの住人が外に出る時に開く為に感知するセンサーが扉の直ぐ上の無目(むめ-レールを隠すカバー)に設置されていたのです。

2枚の扉が両脇にスライドする自動扉の場合,扉が閉まっても2枚の扉がぶつかって故障したり音が出ない様に3ミリ~5ミリ程度の隙間を確保するのです。

この隙間の件とセンサー位置が問題なのです。依頼者の方に「オートロック自動扉」の内側(エントランスホール内)に静止して立ってもらい,私は「オートロック自動扉」の外側に行きました。

「オートロック自動扉」が閉まり2枚の扉の隙間約3ミリ位の上方の所にA4版のレポ-ト用紙を差し込んで上下にヒラヒラと動かしましたら,危惧していました通りに「オートロック自動扉」の内部のセンサーが感知して2枚の扉は開いてしまいました。

これには依頼者は驚きまして『「オートロック自動扉」ってセンサーの位置に依っては外部から簡単に開いてしまうのですね。日本も治安がどんどん悪くなっていますので心配ですね。』と私に言われました。

私は『「オートロック自動扉」の内側に設置するセンサーの位置に設計者の配慮が若干足りなかったのですね。』と依頼者の方に申し上げました。

私の持論は「オートロック自動扉」内側のセンサーは「床取付型センサー」採用です。
この「床取付型センサー」はエントランスホールの床仕上材(石やタイル)の下に埋設する特殊なセンサーです。床仕上材の下に埋まっていますのでこのセンサーは見えません。このセンサーが埋設してある床石又はタイルの上を人間が歩くと感知して「オートロック自動扉」が開く優れものです。価格が高いのが難点です。

マンションと戸建とを比較しての大きなメリットは「セキュリティーの良さ」ですから売主や設計者はこの様な所に配慮が欲しいと思います。

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