「ビルトイン型食洗機」は必要か…?

最近,マンションのモデルルームを拝見いたしますと,台所の流し台には「ビルトイン型食洗機」が標準装備かオプション対応で設置されていますので今回は「ビルトイン型食洗機」についてのお話を致しましょう。

まず「ビルトイン型食洗機」をご存知無い方に「ビルトイン型食洗機」はどの様なものかを御説明致します。

「ビルトイン型食洗機」は台所の流し台の中に組み込まれた食器洗い乾燥機の事で国産品は幅は45センチが標準でドイツ製の物ですと幅は60センチが標準です。

国産品の「ビルトイン型食洗機」は100V(ボルト)単独回路のコンセントに接続しますが,ドイツ製の「ビルトイン型食洗機」は200Vの単独回路のコンセントに接続致します。リフォーム等で設置する場合は上記の電源が単独回路で必要ですので注意して下さい。

単独回路とは,通常の電気回路ではコンセントの数を5~7個で1回路を組みますが,単独回路は大量電力消費器具のみ使用するコンセントに専用配線をした電気回路の事です。
エアコン用コンセントも単独回路になっています。

「ビルトイン型食洗機」の給水接続は国産品もドイツ製も給湯管に接続するもの,給水管に接続するものと2種類有ります。この接続は流し台のシンクの水栓下の配管から分岐して行います。

給湯管接続タイプの場合は給湯器をONにしておかなければなりませんので,ガス代がかかります。給水管接続タイプは「ビルトイン型食洗機」の中で電気でお湯をつくるので給湯管接続タイプに比べて電気代が嵩みます。

「ビルトイン型食洗機」の本体価格は約10数万円から20万円強致します。それに設置料や給排水接続等の設備工事費用を加算致しますと30万円弱になります。これはほぼ定価での料金です。

さて,奥様方はこの「ビルトイン型食洗機」にはとても憧れを持っています。新築マンションの購入時にはオプション会で絶対に設置したいと思っている方がとても多いと聞いております。

そこで,冷や水を浴びせる様ですが「ビルトイン型食洗機」の使い方の注意点を御説明致します。

まず「ビルトイン型食洗機」は汚れた食器をセット(入れる)する前に行なわなければならない事が有ります。それは,流し台のシンクで食器の汚れを軽く水で洗い流したり,キッチンペーパーなどでさっと拭き取っておく必要があります。更に食器や調理器具の残さいや調理に使った鍋などの焼けこげを取り除き,ゴマやふりかけなどの細かい汚れや,こびり付いた食材等は流し台のシンクで事前に洗い流さなければならないのです。

更に,更に条件が有り「ビルトイン型食洗機」に入れられない食器が有ります。それは高温に弱い食器です。具体的に申し上げますと,カットグラス,クリスタルガラスなどの高級ガラス食器,アルミ食器,高級漆器,金メッキ製・銀メッキ製・銀製食器等です。理由は高温や高圧の水力に弱い食器を「ビルトイン型食洗機」で洗うと,変色,くもり,破損などの原因になるそうです。

この様にして,やっと「ビルトイン型食洗機」に食器や鍋等をセットできるのです。

私も恥ずかしながら「ビルトイン型食洗機」の使用条件を知らずに12年ほど前に我家をリフォームした際に流し台にドイツ製の「ビルトイン型食洗機」を設置致しました。

家内は設置当初は喜んで使っていましたが,1ヶ月後には「ビルトイン型食洗機」を使わなくなりました。理由は「ビルトイン型食洗機」にセットする前の作業が面倒なのと入れられない食器があるからだそうです。

現在,家内は「ビルトイン型食洗機」を全く使用せずに,以前の様に流し台のシンクで直接,食器等や鍋を洗っています。2人家族なのでその方が早いし,簡単で楽だと言っています。

特にドイツ製の「ビルトイン型食洗機」はセットする際に茶碗の向きの指定が有り,また食洗機専用洗剤とリンスを入れないとガラス食器等は水垢が残ってしまうので,それらを入手するのが面倒であり高価だからだそうです。

高いお金をはらって設置した我家の「ビルトイン型食洗機」は今や使用されなくなり,中には非常用食品やミネラルウォーターのペットボトルが数本入っています。

尚「卓上型食洗機」の使用条件は異なると思いますのでお調べ下さい。

今回のコラムはあくまでも「ビルトイン型食洗機」に関してのお話です。

「ビルトイン型食洗機」をオプションで購入しようとしている方々の参考になれば幸いです。

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