畳が6枚有る5帖表示の和室

この処,新聞にマンションの折込チラシが沢山入っています。私は職業柄全てのチラシに目を通します。

チラシを見る時は最初に一番下に書いて有る「物件概要」を見ます。その「物件概要」の中の竣工日と引渡し日をまず見ますとほとんどの物件の竣工日が昨年であり,引渡し日も「即入居可」と書いてあります。

そう書いてありますと「完成在庫物件」(売れ残り)だという事がわかります。
総戸数何戸で何戸売れ残っているかを見るには総戸数と販売戸数の欄を見ます。

例えば総戸数60戸で販売戸数3戸ですと5%の戸数が売れ残りですが,
この戸数表示は以前から申し上げています様にほとんどは真実では有りません。
売れ残りの戸数表示は2~3倍読みしてください。

販売戸数3戸ですと6~9戸は残っているのです。そしてチラシの中に載っている売れ残り住戸の間取り図を良く見ますと売れないのが当然という間取りになっているケースが多いのです。

ある物件の和室を見ましたら畳は6枚敷いてありますのに帖数表示は5帖でした。言語道断の住戸プランです。

不動産公正取引協議会では1帖を1.62m2と決めています。

ですから畳は6枚敷いてありますが,和室の広さが8.1m2 (1.62m2×5帖)位しかありませんので5帖表示になっているのです。

本来,マンションの6帖は9.72m2 (1.62m2×6帖)以上必要です。

その住戸の専有面積を見ますと約70m2 (21.17坪)です。70m2の3LDKで洋室2室,和室1室と11帖弱のリビング・ダイニング(LD)が配置してありました。

そう致しますと洋室(1)は主寝室になりますので最低でも6.5帖~7帖の広さは必要です。洋室(2)の広さは昨今,最低5帖以上の広さです。

その様に面積配分致しますと私の経験では残った和室は5帖位の広さしか確保できません。

その和室に無理やり小さな畳を6枚敷いてあたかも6帖の和室の様に見せているのです。
この様な姑息な住戸プランでは売れ残るのは当然だと思いました。

この様な異様な和室の有る住戸で育った子供の感性は磨かれないでしょう…。
子供の為にもこの様な住戸に住まない方が良いと思うのは私だけでしょうか…。

最近は購入者がよく勉強していますので,ディベロッパーもこの様な姑息な部屋は作らない方が良いと思います。

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