不動産業界の2008年

今年最後のコラムになりましたので2008年の不動産業界を振り返ってみます。

不動産業界は2007年末より「ミニバブル」が弾け,3月末竣工・引渡しの分譲マンションの完成在庫を沢山抱えて「氷河期」に突入致しました。

その状況に依って銀行の「貸し渋り」「貸し剥がし」が顕著になり8月頃よりディベロッパーの大型倒産のオンパレードになりました。

まず,7月に「ゼファー」「ハウジング大興」「マツヤハウジング」「興大」,8月に「アーバンコーポレイション」「セボン」,9月に「シーズクリエイト」「ランドコム」,10月に「康和地所」「ダイナシティ」「ノエル」「エルクリエイト」「日本エイペックス」,11月に「モリモト」,12月19日には「ダイア建設」と立て続けに「ドボン」です。

この他に8月には「都市デザインシステム」というコーポラティブマンションを主に扱っていた会社も「ドボン」しています。

8月から大型の「ドボン」した会社が上記の会社だけで15社あります。中小のディベロッパーの「ドボン」を入れたら倍以上あるとも言われています。

12月末には前々から噂されている某有名ディベロッパーが「ドボン」になる可能性が大きいでしょう…?

手前味噌になりますが,私は「ミニバブル」絶頂期2006年(一昨年)6月頃に「住宅金融支援機構」(旧住宅金融公庫)の「マンションセミナー」で今回の「ミニバブル」は2年後には崩壊すると予想致し,買い控えをお奨め致しました。

でも,その時はあまり信用されず「メディア」等は「今買わなければ損をする」等と謳い「イケイケドンドン」で世論を煽り多くの損をした人が出た様です。

このマンション「ミニバブル」の崩壊に追い討ちをかけたのが,アメリカの大手名門投資銀行及び証券会社の「リーマンブラザーズ」の破綻でしょう…。

俗に言われています「リーマンショック」です。

いっきに世界的同時不況になり,日本のマンション業界だけの問題ではなくなりました。

世の中が不景気になると購入者が「買い控え」をし,自己保身を始めますのでマンションの売れ行きはどんどん悪化してディベロッパーは更に苦戦を強いられています。

ほんの一部の「実需」(じつじゅ-自分が住むための購入)向けのマンションのみを供給している良心的なディベロッパーが善戦しています。

今年最後のコラムなのでマンション業界で何か良い話題はなかったかと探しましたが,結局「ドボン」話で終わってしまいました。

来年2009年のマンション業界に明るい話題が出る事を願っています。

皆様,良いお年をお迎え下さい。

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