私が「設計監修」をしたマンション-2

今回は前回の続きで,私が本業の「設計監修」を行なった物件「アンビシャス松戸六高台」マンションの内容を詳しくお話いたします。

前回もお話致しましたが,このマンションの売主(ディベロッパー)は株式会社アンビシャスという会社です。「設計監修」の依頼時に安倍社長と御会いし,会話をした時にこの社長ならば私と価値観を共有して良いマンションが実現できると期待し引き受けたのです。

私の「勘」は的中し「一家団らん」をコンセプトにした「サークル・リビング」という今までに無いリビング・ダイニング・キッチンを作り上げました。前回のおさらいで御説明致しますと,この「サークル・リビング」には2つの機能を持ち合わせています。一つは「団らん」でもう一つは「回遊性」です。「田の字型」住戸の横長リビングタイプのリビングを家族全員の「団らん」が楽しくできる形状に変え,さらに家事がし易い「回遊動線」を確保したのです。

今回はこの「サークル・リビング」という部屋を更に具体的に御説明致します。

まず「田の字型」住戸の横長リビングルームの戸境壁のスペースに2列のキッチンセットを配置して2列のキッチンセットの間隔を90センチ確保しました。90センチの通路状のスペースが有れば複数の人がここで色々な作業ができます。

この2列のキッチンセットの内,1列は戸境壁にぴったりと設置し,長さが約2.9メートルでバルコニー側に「ガスコンロ」を設置致しました。そのセットの反対側の端部は椅子が置ける仕様にしたのです。この端部の脇壁には「マルチメディアコンセント」を設置してパソコンやテレビが置け,レシピを見ながら調理や家事ができる様に致しました。そしてコンロの上には「レンジフード」を設置し,その両脇の壁面一杯に大きな「吊り戸棚」を設置したのです。

もう1列は長さ約2.7メートルの「アイランド型キッチン」にし「シンク」のみを設置致しました。このキッチンセットはダイニング・リビング側に向いて作業できる様にしました。そしてこの「アイランド型キッチン」の上には「吊り戸棚」は無しにしたのです。

この様にする事に依ってこの部屋はリビング・ダイニングゾーンとキッチンゾーンの天井の高さが同じになった事で,広々とした大空間になりインパクトの強い部屋になりました。

通常のアイランドキッチンですとリビング側に向いて「コンロ」と「シンク」が有りますので,「コンロ」前には壁が有りその上に「レンジフード」や吊り戸棚が設置されますので台所の開放感が有りません。更に「レンジフード」のダクトを通すので天井も下がりキッチンとリビング・ダイニングの空間が「分断」されます。

それを解消2列キッチン採用に依ってキッチンスペース,リビング・ダイニングスペースの空間の一体化をはかり家族全員が食事を作ったり,食器を洗ったりしながら会話や団らんができる「サークル・リビング」にしたのです。

だいぶ長いコラムになってしまいましたのでこの続きは次回の206号でお話させて戴きます。

興味を持たれた方は是非モデルルームを御覧戴ければ私のコラムがより理解いただけると思います。

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