「欠陥工事」には2種類有る

皆様, マンション購入後や入居後に「欠陥工事」が出ると騒がれますが,「欠陥工事」には2種類有るのを御存知ですか…?

一番目の「欠陥工事」は一般的に備わっていて当然の機能が備わってなく,有すべき品質や性能が欠如して不完全なことです。
どちらかと言うと工事中に職人さんや現場監督が気付かず結果的に「欠陥工事」になってしまったものです。

例えば,扉の開き勝手が違っていたり,コンセントの位置が違っていたりと些細な事です。

処が二番目の「欠陥工事」は構造図を改ざんして柱,大梁や耐震壁を作ったり,防水工事の納まりを規準通りに行なっていなかったりと,「欠陥」になるべくしてなった工事です。
故意に職人や現場監督が行った事で安全に係る不完全な「欠陥工事」です。

二番目の工事は悪質な「欠陥工事」ですので「宅建業法」でも厳しい処分の対象になります。

先週,このコラム202号で書きましたトイレの手摺の設置方が二番目に相当致すと思います。
人命に関わる手抜き工事で安全に住めない不完全な「欠陥工事」です。

トイレの手摺の設置工事は壁のボードの裏に下地材を入れてそこまで届くビスで手摺金物を固定致します。処が前回このコラムで書きました様に手摺を引っ張ったら手摺金物が壁から外れて接着剤で固定してあったのが見えたのです。購入者は証拠写真も撮りました。

取り付け職人の工事が悪質です。故意に「ばれたら直せばいいや」気分で取り付けた安全にかかわる悪質な「欠陥工事」です。またゼネコンの現場監督も安全にかかわる工事であるにもかかわらずに取り付け後,検査しなかったのですから同罪です。

この超大手スーパーゼネコンの現場責任者が「うちは下請けに任せていますので分らなかった」と弁解いたしましたので,私は「下請けに工事をさせて,元請であるゼネコンが管理監督するのが筋です。購入者は『下請け任せ』の物件を購入したのではなく,貴社の施工(工事)だから安心して契約したのですよ」と反論いたしました。

前回のコラムで書いた悪質な「欠陥工事」で購入者と私はこのマンションの工事全体に信頼が持てなくなりました。

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